今度は大阪引き合いに=職員組合を批判−中山氏
「民主党が政権を取れば、日教組、自治労の支援を受けているので、日本が大阪府みたいになる」−。国土交通相を辞任した中山成彬氏は28日の記者会見で、大阪府を引き合いに日教組など職員組合を批判した。教員採用をめぐる大分県の汚職事件に関して「日教組の子どもは成績が悪くても先生になる。だから大分の学力は低い」とした発言については、「名指しで言ったのは申し訳ない」と陳謝したが、今度は大阪府に矛先を変えて職員組合を攻撃した形だ。
この中で中山氏は「大阪府は長年、職員組合と癒着関係にあり、職員の給料が高い。ヤミ手当や裏金もあり、財政破綻(はたん)にひんしている」と述べた。その上で「橋下徹知事は職員組合の支援を受けず、広く府民の支持を受けているから、命懸けの改革ができる」とした。 (了)
(2008/09/28-16:09)
「民主政権なら日本は大阪化」=中山前国交相
成田空港反対闘争などに関する一連の問題発言の責任を取り、国土交通相を辞任した自民党の中山成彬衆院議員は29日朝、TBSの番組に出演し、財政再建を進める大阪府に絡めて民主党を批判した。
中山氏は「(大阪府は)職員組合とのなれ合いでずっとやってきて財政破綻(はたん)にひんしている」と指摘。その上で「(自治労などの支援を受ける)民主党政権になれば日本全体が今の大阪府みたいになってしまう」と述べた。また、大阪府の橋下徹知事から「(一連の発言は)『良く分かる』とエールが来た」ことを明らかにした。 (了)
(2008/09/29-10:27)
橋下知事「言いたいこと分かる」――前国交相の日教組批判で
2008/09/29配信
中山成彬前国土交通相の引責辞任から一夜明けた29日、大阪府の橋下徹知事は中山氏が日本教職員組合(日教組)を批判する発言を繰り返したことについて「事実誤認はあるが、言いたいことは分かる。一部に府民感覚とずれている教員がいるのは事実」と話した。さらに「(一連の発言が)適当か不適当かは選挙結果による」と述べ、次期衆院選で中山氏が当選すれば、発言が支持されたことになるとの考えを示した。
まあどなたもお好きなようにおっしゃってればよろしいかとは存じますが、現場を見ずになされる数々の放言に迷惑している現職の教職員の皆さんには、心からお見舞い申し上げたいと思います。
「橋下節」修正連発 府庁批判影潜める 初の定例会見
2008年02月14日10時21分大阪府の橋下徹知事が13日、就任以来、初めての定例記者会見に臨んだ。激烈な府庁批判はすっかり影を潜め、自らの教育論を「机上の空論だった」と後退させ、発言のぶれについても「独裁者じゃない」と語るなど、これまでの発言の軌道修正ぶりが目立つ。知事就任から1週間が過ぎ、強気の「橋下節」にも変化が見えてきた。
■教育論、机上の空論
「現場を見ずに頭で考えていた。自分の教育論は『机上の空論』だったと反省している」
会見の冒頭、橋下知事が反省の弁を述べた。この日、初めて公立学校を視察、その「成果」を強調したのだ。
選挙中から「高校の学区撤廃」「学力別クラス編成」を提唱し、学力上位層の競争力を強化する教育改革に意欲を示してきた。9日には府の独自施策である公立小学校1、2年生の35人学級制について「効果に疑問がある」として府教委に見直しの検討を指示した。
13日に視察した柱本小では、子どもの理解の度合いに応じてクラスを半数ずつ2カ所の教室に分け、少人数で指導する様子を見守った。橋下知事は「40人、50人でも授業は可能と思っていた。現場を見て、少人数で手取り足取り教えることも必要だとわかった」。
その後の会見では、「ただちに持論が変わったわけではない」と語りつつ、「あまりの世間知らずに恥ずかしさを感じました」と反省。府教委などと議論を重ねていく考えを示した。方針変更の可能性についても「独裁者じゃありませんし。結論が妥当ならそういう政策になる」と話した。
http://www.asahi.com/politics/update/0214/OSK200802140001.html
その後、この人が現場を見て何か変わったという話は、寡聞にして知りません。どうやら数字が全てらしいってことくらいは仄聞していますけれど。
※以下、追記的引用。
中山前国交相が政界引退へ=問題発言影響か、4日表明
自民党の中山成彬前国土交通相(65)=衆院宮崎1区選出=は3日、次期衆院選に出馬せず、今期限りで政界を引退する意向を固めた。4日に宮崎市内で記者会見し、正式に表明する。中山氏は先月24日に発足した麻生内閣で国交相に就任。しかし、成田空港反対闘争や日教組などに関する問題発言の責任を取り、在任5日目の同28日に辞任した。引退理由については衆院選への影響を考慮したとの見方や、選挙で勝機を見いだせないためと指摘する声が出ている。
中山氏自身は3日夜、宮崎市内で、記者団が「引退するのか」と質問したのに対し無言で答えず、理由をただすと「あした話します」とだけ述べた。また、町村派幹部に「大臣を辞めた翌日にテレビ出演した段階で出馬しないと決めていた」と伝えた。
これに関して、麻生太郎首相は同日夜、記者団に「国会議員が出馬するかしないかを決めるのは本人の決断だ。(中山氏が)辞められるのは伺っていた」と述べた。
自民党関係者は「衆院選への影響を最小限に抑えようとしたのではないか」と指摘。一方、中山氏の地元関係者は「衆院選に出ても(勝利は)厳しい」との見方を示した。
中山氏は当選6回。旧大蔵省から政界に入り、経産副大臣、文部科学相などを歴任した。また、2006年10月から自民党町村派の事務総長を務めている。
国交相就任インタビューで中山氏は、成田空港反対闘争を「ごね得」と指摘するとともに、大分県教委での汚職に関連して「日教組の子どもは成績が悪くても先生になる」と言及。さらに「日本は単一民族」とも発言した。関係者の抗議を受けて、「ごね得」と「単一民族」発言については撤回し謝罪したが、日教組に関する発言は撤回せず、その後も「日本の教育のがんは日教組」などと問題発言を繰り返した。(了)
中山氏引退、自民冷ややか=民主は衆院選に「檄」
中山成彬前国土交通相が3日、引退の意向を固めたことに関し、自民党内は冷ややかで、突き放したような発言が相次いだ。問題発言の連発で辞任し、麻生内閣に打撃を与えただけに、党選対関係者は「迷惑を掛けた党へのけじめだろう」と語ったが、党4役の1人は「やけっぱちだろう」と吐き捨てるように語った。
中山氏が事務総長を務める町村派の幹部は「発言で地元(宮崎)でも反発があったようだ」と説明した。同氏は衆院宮崎1区選出。党内では、中山氏の後継に東国原英夫宮崎県知事らの名前が取りざたされている。ある幹部は「知事が出馬してくれれば、衆院選の風向きも少しは変わるかもしれない」と期待を示している。
一方、民主党は、小沢一郎代表が同日夕、党本部に同区から出馬予定の推薦候補を呼んで「しっかり頑張るように」と檄(げき)を飛ばした。鳩山由紀夫幹事長は札幌市内で記者団に「(中山氏は)これ以上政治活動を続けられないと判断したのではないか」と指摘。国対幹部は「辞めても(麻生太郎首相の)任命責任を追及する手は緩めない」と強調した。(了)