オリックス、そして清原

オリックスCS初進出!清原が涙の万感舞い
2008.9.30 05:05
 (パ・リーグ、西武3−4オリックス、最終戦、西武14勝10敗、29日、西武ドーム)一塁ベース付近に集まった両軍の無数の手で抱えられ、宙を舞った。総立ちの観客の中、計4度。西武ドームでの戦いを終えた清原が泣いていた。

 「11年間、お世話になった。自分の夢を追いかけて、巨人にいったけど、温かい声援をいつも頂いて。ラストゲームの前を西武球場(ドーム)で終えて、運命的な感じもしました」

 出番はなかったが、延長十回一死三塁。小瀬が顔付近の球に食らいつき、勝ち越しスクイズを決めた。八回から登板の香月が抑え、9年ぶりのAクラス、2位が確定。球団初のクライマックスシリーズ進出が決まった。

 古巣で決めたことがうれしかった。粋な引退セレモニーもあった。抱き合った渡辺監督からは「お前やったらできる。これから何があっても、生きていけるから」。そう声をかけられた。思わず涙があふれてきた。

 イニングの間は大型ビジョンで、西武時代の姿が映し出されるシーンもあった。本当にうれしかった。525本塁打の半数以上を放った打席。最後に静かに一礼をした。(阿部祐亮)

http://www.sanspo.com/baseball/news/080930/bsk0809300506000-n1.htm

桑田清原の1年生コンビで夏春夏の3連覇を目指した池田を撃破し、Y校を倒して甲子園を制したあのPL学園。岩倉・取手二・伊野商と敗れ続け、最後に宇部商を破って再度制した夏。そしてドラフトの日の明暗。その後の活躍。
勝っても勝っても地味だった阪急ブレーブス。身売りしてオリックスになった後も、弱くはなかったが西武ライオンズにはどうしても勝てず、ずっと地味なまま。それを変えた仰木マジックとその精華たるイチローの登場。阪神大震災とリーグ優勝。2年連続リーグ制覇と日本一。そしてその後の転落とプロ野球の危機。
様々な思いが胸をよぎるニュースである。