ニューライトの…叱咤激励?

一時はわが世の春を謳歌するかと見えたニューライトですが…。
こういうのを「迷走」と言うんではないですかねー。

記事入力 : 2009/08/04 17:03:49
李明博政権は右派の原点に立ち返るべき」

「正しい社会市民会議」代表らが討論会

 「李明博(イ・ミョンバク)政権は実体があいまいな“実利”や“中道”ではなく、中身のある“温かい保守”や、目的がはっきりした“憲法精神”を前面に打ち出さなければならない」

 ニューライト系の市民団体(共同代表:朴孝鍾〈パク・ヒョジョン〉ソウル大教授)が、李明博政権が掲げた「中道強化論」を批判した。朴教授は4日、韓国プレスセンター(ソウル市中区太平路)で行われた政策討論会で、「2007年の大統領選で“実利”や“中道”を強調していたら、李大統領は果たして当選していただろうか。今の保守派は冷たい風にも熱い日差しにも耐える「野原の保守」を売りにしてもいいくらいだが、なぜそれを考えないのか、理解に苦しむ」と批判した。

 朴教授は「右派の間では、これまで保守政治のプラス面を示すことができず、マイナス面ばかり露呈してきた李明博政権が、自分の行いを振り返るよりも、“保守”という言葉に罪をかぶせることに不満を感じている」と述べた。また、「李政権が最近、“中道的・庶民的な政策”という名の下に、規制の強化や法治主義的な施策の緩和、改革の後退を含む政策を打ち出しているのではないかという疑念を持たざるを得ない」と指摘した。

 その上で朴教授は、「李政権が“保守”という言葉に抵抗を感じるのであれば、その代わりに“中道”へ進むのではなく、“憲法精神の強化”を前面に打ち出すべきだ」と述べた。韓国の憲法には、「自由」や「人権」だけでなく、「弱者に対する配慮」が盛り込まれているため、「憲法精神」を強調しても、庶民的な政治を行う上で決して障害にはならないというわけだ。

 また、誠信女子大の姜錫勲(カン・ソクフン)教授(経済学)は討論で、「“中道”や“実利”というのは、中間的な理念や政策を指すものであり、必要に応じて使える便利な言葉だと考えられる。こうしたアプローチは、民間の経済主体が政府の政策について予測する可能性を低下させるという副作用を生む」と指摘した。その上で姜教授は「今われわれにとって必要なのは、一貫した原則とはっきりしたビジョンを持ち、国民を説得していく、忍耐強く知性のある政府だ。短い任期に執着し、原則をかなぐり捨てる右顧左眄(うこさべん=周囲の状況ばかり気にして、自分の態度をなかなか決断しない)的な政府ではない」と主張した。

 明知大の趙東根(チョ・ドングン)教授は、「李明博政権は右派的な価値観や理念に基づく政権であることを堂々と示せていない。最近政府が打ち出している“庶民減税論”は、抵抗勢力の“金持ちのための政権”という非難に対し、毅然とした対応ができないことを如実に示している」と指摘した。その上で趙教授は、「中道強化論はポピュリズムにつながりかねない。李明博政権は“自由民主主義と市場経済”という右派の原点に立ち返るべきだ」と主張した。

キム・ギチョル記者

http://www.chosunonline.com/news/20090804000084