光復会と大韓民国歴史博物館

これは要するに、国家の正統性を調達する系譜をめぐるせめぎ合いであって、単なる右左の問題ではないところに、留意する必要があると思います。ここでも見たように、「独立」と「建国」は、韓国ではイコールではないですからね…。

この歴史博物館ができるのならできるでそれは興味がありますけど、暴力沙汰にまでするのはやめてくださいね。この手の話では、抗議する側は一歩も引くつもりはないので、下手すればそうなりかねないところがあります。

記事入力 : 2010/01/26 09:59:56
光復会、歴史博物館建立に猛反発
博物館建立委「さまざまな意見を集約中」

 光復会(キム・ヨンイル会長)は25日午前11時30分、ソウル・汝矣島の光復会館で記者会見を行い、韓国政府が進めている「大韓民国歴史博物館」について、「事実上、1948年8月15日の政府樹立に参加した日帝加担勢力に建国の功労を認める“建国博物館”建立計画だ。歴史意識で道を誤ってしまった大韓民国歴史博物館の建立に強く反対する」という声明書を発表した。

 光復会は、「大韓民国の建国は、3・1独立運動での大韓民国臨時政府樹立がその源。これを認めず、48年の政府樹立に参加した親日勢力の功績とすることは、民族史的正統性への深刻な打撃」と主張した。

 光復会は、「現政権の誤った歴史観が正されるまで、政府主管の3・1節(3月1日)、光復節(8月15日)慶祝行事および記念式には一切参加しないことを宣言する」と述べると共に、▲歴史博物館建立計画の白紙化▲天皇来韓推進の撤回−などを決議した。光復会は28日、博物館建立の主体となっている文化体育観光部の前で抗議デモを行うなど、建立計画が撤回されるまで場外で闘争することを表明した。

 これに対し、大韓民国歴史博物館建立委員会(キム・ジンヒョン委員長)は、釈明資料を出し、「歴史博物館の展示内容に関しては、現在建立委員会で内部的に深く検討・議論しており、今後建立委員会の全体会議など、さまざまな意見の集約を経て進める予定」と発表した。

金基哲(キム・ギチョル)記者

http://www.chosunonline.com/news/20100126000025