熱戦が続いている今年のセンバツは、日大三・広陵・興南・大垣日大と、いずれもハイレベルな4校が残った。こうなってくると、通好みといわれる準々決勝以上に決勝戦をにらんだ準決勝が、楽しみになってくる。
ただ、天気は朝からあいにくの雨模様。第1試合が始まる頃から再び降り始め、試合中は降ったりやんだり。
試合は、広陵と日大三が激しく攻めあい守りあう緊迫した展開。結果的には8回裏、日大三の猛攻が試合を決めたが、強くなってきていた雨を味方につけるチャンスが8回表にありながら広陵がそれをものにできなかったことが、その裏の展開の大きな伏線となった。また、日大三サイドの中盤からの思い切った投手リレーが、終盤の流れを手繰り寄せる積極策として大きく効いていた。
強まるいっぽうになった雨で8回裏途中からは内野に水も浮き出すコンディションの中、9回には広陵も必死の反撃を見せたが、前の回のやらずもがなの失点が最後に重くのしかかってきていた。
誰もが予感したとおり、第2試合は中止。無駄足を踏む形になった興南と大垣日大の選手や応援団には気の毒ではあるけれど、この天気ではそのほうがいいに決まってる。
順延の試合は明日、午後2時から。
センバツ:日大三が38年ぶり決勝進出 広陵を破る
第82回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)は第10日の1日、阪神甲子園球場で準決勝1試合が行われた。第1試合は、日大三(東京)が広陵(広島)を14−9で破り、準優勝した72年以来38年ぶりとなる決勝に進んだ。選抜高校野球優勝3回準優勝3回の広陵と、優勝1回準優勝2回の日大三が終盤まで1点を争う好試合を見せたが、八回に大きく明暗が分かれた。
先制したのは広陵。一回に相手バッテリーの乱れから2点を先制。日大三はその裏、横尾、山崎の連続適時打で同点に追いついた。日大三は三回に荻原が左越えにソロ本塁打を放ち勝ち越した。
追う広陵は、六回、2死満塁で豊田の右前適時打で二者が還り逆転。しかしその裏日大三は畔上の適時打で同点とした。広陵は七回、4番丸子が右越えに勝ち越しソロ本塁打を放つが、日大三は八回、集中打と相手守備の乱れなどで一挙10点を奪い逆転した。広陵は九回に4点を返したが、日大三が逃げ切った。【デジタルメディア局】
http://mainichi.jp/senbatsu/10/article/archive/news/2010/04/20100401k0000e050062000c.html
センバツ:準決勝第2試合は雨天順延
第82回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)第10日の1日、準決勝第2試合で行われる予定だった興南(沖縄)対大垣日大(岐阜)は雨のため明日2日に順延となった。第1試合は、日大三(東京)が広陵(広島)を14−9で破り、準優勝した72年以来38年ぶりとなる決勝に進んだ。【デジタルメディア局】
http://mainichi.jp/senbatsu/10/article/archive/news/2010/04/20100401k0000e050065000c.html