韓国空港事情二題

まあ確かに、韓国で国内便に乗るとなれば、まず思いつくのは済州便です。大韓航空アシアナ航空だけでなく、済州航空やジンエアーといった格安航空会社の便が、金浦空港はじめ各地へ次々に飛んでいる済州国際空港の国内線便数は、半端ではありません。

(ソウルも含む)済州以外であれば、各地の航空路線には陸路との競争がありますが、済州と国内他地域との交通手段はほとんど航空便の独占状態ですから、このニュースも実はそんなに意外ではないかも知れません。

記事入力 : 2010/05/21 07:45:38
済州空港が金浦空港を超えた
国内線利用客数最多、路線数も上回る

 済州空港は金浦空港を抜き、国内線最大の空港になった。20日の国土海洋部発表によると、今年1月から4月までに済州空港を利用した国内線利用客数は465万人で、金浦空港の国内線利用客数450万人より多かった。

 昨年の済州空港利用客数も1302万人で、金浦空港の利用客数1287万人を初めて上回った。ただし、昨年は「景気低迷や新型インフルエンザの影響で、一時的に海外でなく済州に観光客などが集中したのでは」という見方もあった。しかし、今回の発表で、今年も済州空港のほうが利用客数が多い傾向であることが分かった。

 利用客数だけでなく、路線数でも金浦空港はさらに減少し、国内線は8路線だったが、その一方で済州路線は13路線と増えている。具体的な例を挙げると、金浦空港には大邱・群山・清州・原州に行く路線がないが、済州空港にはある。

 国際線の路線数でも、金浦空港は東京・上海・大阪・名古屋など4路線だけだが、済州空港はそれに台北・北京・福岡など6路線が加わり、国際路線数は合計10路線。だが、それでも国際線利用客数は金浦空港が102万人、済州空港は19万人と金浦空港のほうが多い。

 こうした状況になっているのは、韓国高速鉄道KTX)の運行や高速道路が増えたことで、内陸部の航空機路線は需要が減っているものの、地続きでない済州へ行く航空機路線は需要が増えているためだと思われる。

キム・ミンチョル記者

http://www.chosunonline.com/news/20100521000005

ただ、済州はそうであるにしても、それ以外の地方空港についてはどうなるのか、まだまだ予断を許さない状況であると思われます。特に襄陽は、ちょっとやそっとのことでは、「自生力を確保」するのは難しいでしょうねえ。

2010/05/19 14:56 KST
活気付く地方空港、年初から利用客が増加

【ソウル19日聯合ニュース】利用客の落ち込みで低迷していた地方空港が、活気を取り戻している。

 国土海洋部が19日に明らかにしたところによると、1〜4月の国内航空旅客は1272万人で、前年同期比17.4%増加した。国際線旅客も224万で20.4%増えている。特に、4月の国内航空旅客は379万4000人で、過去2年間の需要期実績(昨年8月は377万3000人)を上回った。

 地方空港別にみると、韓国高速鉄道(KTX)、高速道路など他の交通手段の発達で打撃を受けていた清州、務安、襄陽など一部地方空港の利用客が大きく増えた。

 清州空港の年初からの国内線旅客は前年比27.7%増、国際線旅客は75.3%増となった。現在は済州路線に週76回、北京路線に週2回、定期便やチャーター便が運航している。6月には大韓航空が清州〜大阪路線の運航を計画している。

 務安空港も国内線旅客は18.2%、国際線旅客は27.0%増加した。現在、北京と上海路線にそれぞれ週2回の定期便とチャーター便を運航している。

 19人乗り以下の小型航空機・エアタクシーが就航している襄陽空港には、イーストアジアエアラインが来月中に新規就航する予定だ。また、18日からは中国東方航空が襄陽空港に週4回、計156便のチャーター機運航を開始する計画だ。 

 国土海洋部は、最近の好業績が一時的な現象にとどまらないよう多様なマーケティングを展開し、地方空港が自生力を確保できる政策を推進すると説明した。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/Locality/2010/05/19/3000000000AJP20100519001700882.HTML