KTX京釜新線開通のその後

釜山では不満が、蔚山では期待が高まっているというこのニュース。読んでみれば実にもっともなお話です。蔚山は今までKTXの蚊帳の外でしたし、釜山では実質の時間短縮効果がほとんどなくて値上げだけはかぶることになるわけですから。

記事入力 : 2010/11/02 16:04:39
KTX京釜線新線、ついに全線開通(上)

釜山:「ソウルまで2時間18分」の最速列車は1日2−3本、運賃値上げに不満
蔚山:出張の利便性向上や観光産業の活性化に期待

 韓国高速鉄道KTX京釜線の第2期工事区間(東大邱−釜山)が1日に開通し、営業運転が始まった。2004年4月に第1期工事区間(ソウル−東大邱)が開通して以来、6年5カ月にして全線開通にこぎ着け、本格的な高速鉄道の時代を迎えることになった。新線の開通に伴い、新たにKTXの駅が誕生した蔚山では、出張客の利用や、地域の観光産業の活性化に対する期待が膨らんでいる。一方、6年前にKTXの運行が始まった釜山では、特に高い関心が注がれることもなく、新線開通の日を迎えた。新線の開通により、ソウル−釜山間を2時間18分で結ぶ最速列車は一日に3本しかなく、残る50本の所要時間はこれまでと数分しか違わない一方、運賃が4000ウォン(約290円)値上がりしたことに対し、不満の声があふれている。

■「運賃が上がっただけ」と不満高まる釜山

 「釜山−ソウルの所要時間が22分縮まったというが…」。1日、急な出張でKTXを利用したLさん(37)は、「ソウルまで2時間18分で走る列車が、(平日)一日に2本しかないなんて、あきれて物が言えない。それなのに、運賃が4000ウォンも高くなるとは、あんまりだ」と話した。

 新線を経由して釜山とソウルを結ぶKTXの列車は、週末を基準とすれば、一日に51本運行される。だがこのうち、釜山−ソウルを2時間18分で結ぶ列車は、一日に3本(午前9時30分発、午後3時45分発、同11時発)しかない。しかも平日は、午後11時発の列車が運行されないため、最速列車は一日に2本しかないことになる。残る48本の所要時間は、2時間19分−39分だ。

 新線開通以前、KTXの釜山−ソウル間の所要時間は最短で2時間43分、最長で2時間58分だった。つまり、所要時間が5−20分ほど縮まったものの、これまでと大して変わらない一方、料金だけが値上がりした、との批判を浴びている。

 韓国鉄道公社はこれについて、「所要時間が多少長くなるとしても、新線を経由するため、同じ料金に設定するしかない。また、KTXの乗り入れを望む地方自治体の要求を受け入れ、停車駅を増やしたため、その分所要時間が長くならざるを得ない」と話した。

http://www.chosunonline.com/news/20101102000063

記事入力 : 2010/11/02 16:06:04
KTX京釜線新線、ついに全線開通(下)

 04年にKTXの運行が始まった釜山では、今回の新線開通に伴う、飛行機の利用客の減少などといった大きな打撃はない。格安航空会社「エアプサン」は、「3060シャトル・サービス」の開始や、料金の引き下げといった対抗策を打ち出し、自信をのぞかせている。「3060シャトル・サービス」とは、ソウル・金浦空港を毎時30分、釜山・金海空港を毎時60分(00分)に出発するスケジュールのことだ。一方、大韓航空は逆に、毎時00分に金浦空港を、毎時30分に金海空港を出発する。これについてエアプサン側は、「釜山−ソウル間の飛行機を30分ごとに利用できる」と話している。エアプサンはまた、KTXの運賃が4000ウォン引き上げられたことを意識し、インターネットで予約した場合の運賃割引、企業を対象とした割引プログラムの対象拡大、慶尚南道巨済市の企業を対象としたマーケティング活動の強化といった作戦に乗り出している。

■期待高まる蔚山

 蔚山空港では1日、利用客が普段の半分以下にとどまった。大韓航空の午前6時55分発金浦行きの便は、162席すべて予約が埋まっていたが、実際の搭乗客は143人にとどまった。また、アシアナ航空の午前8時5分発金浦行きの便は、146席のうち44席しか埋まらなかった。先週に比べ、搭乗客は23人減少した。空港側は「KTXの開通初日に伴い、搭乗客が大幅に減ったのは事実だ」と話した。一方、蔚山高速バスターミナルでも、この日午前6時の始発バスは、28席のうち15席しか埋まらなかった。

 KTXの運行開始により、工業都市蔚山の出張客の動向にも大きな変化が生じるとみられる。ソウルに本社を置く多くの大企業の蔚山支社長や工場長は、「これまで、蔚山空港が離れたところにあり、金浦空港から本社までの移動も時間がかかり、不便だったにもかかわらず、飛行機を利用してきた。しかし今後はKTXを利用することにより、出張にかかる時間を短縮でき、費用も抑えることができる」と歓迎した。また、蔚山市西部にある工場では、「これまで出張する際には、金海空港を利用したり、大邱まで出てKTXを利用していたが、今後は最も近い蔚山駅を利用できる」と語った。

 一方、KTXが開通しても、飛行機を利用するという企業もある。蔚山空港は市内にあり、アクセスも良い反面、KTX蔚山駅は郊外にあり、リムジンバスなどを利用しなければならず、不便というわけだ。一部の企業は、「航空会社と協定を結び、航空運賃の割引を受けているため、今後も出張に利用する交通手段が大きく変わることはない」と予測している。

 一方、蔚山市は観光産業の活性化を目指して、この日からKTXと連携した「KTX蔚山シティー・ツアー」を開始した。同ツアーは、午前9時42分に蔚山駅に到着する列車(ソウル駅7時30分発)に合わせ、2階建てバスで甕器村(陶芸村)、カンジョル岬、現代重工業、クジラ博物館(クジラ生態体験館)、彦陽邑の伝統市場などを回り、午後7時21分に蔚山駅を出発する列車を利用するというツアーだ。同ツアーの料金は1万ウォン(約700円)。ただし、観光施設の入場料や昼食代は自己負担となる。

蔚山=金学賛(キム・ハクチャン)記者
釜山=権慶勲(クォン・ギョンフン)記者

http://www.chosunonline.com/news/20101102000064

で、KORAILはソウル‐釜山ノンストップ便をテストするみたいですけど、なんか根本的に間違っているような気がします。

そんなのを一日何本か走らすくらいなら、2時間18分の最速列車(大田・東大邱停車)をもっと増発すればいいんですよ。「毎時00分」とか「毎時00分と30分」とかいった感じで定期的に。

まあそうなったら、最速列車とそれ以外とで料金変えないといけないかも知れませんけど、それこそ最速列車をKTX-Ⅱ(산천)に統一すればいいんです。


2010/11/02 16:22 KST
ソウル〜釜山駅間ノンストップKTX、来月テスト運行

【ソウル2日聯合ニュース】ソウル〜釜山駅間をノンストップで運行する高速鉄道(KTX)が来月中旬から試験的に運営される。コレール(韓国鉄道公社)の許准栄(ホ・ジュンヨン)社長が2日、KTX第2期区間開通を迎え記者懇談会を開き、明らかにした。これに向け今月いっぱいノンストップ運行を実施し、乗客が最も多かった時間帯を選ぶ。1日1本をテスト運行し、成果を見極めた上で拡大運営の是非を決定する計画だ。
 大田駅、大邱駅などに停車せずソウル駅から釜山駅まで走行した場合、所要時間は2時間8〜9分ほどに短縮される。

 KTX京釜線第2期区間(東大邱〜釜山)は1日に開通し、ソウル〜釜山駅間の移動時間がこれまでより22分短縮され、2時間18分となった。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2010/11/02/0200000000AJP20101102002900882.HTML

水原停車便だって、もう少し日中まんべんなく停車できるようにできないもんですか?

記事入力 : 2010/11/01 16:10:55
KTXが水原駅停車

 韓国高速鉄道KTX)の上下線列車は1日から一日8本、水原駅に停車する。写真は同日午前8時52分、水原駅のホームに到着した釜山行きのKTX。金文洙(キム・ムンス)京畿道知事、廉泰英(ヨム・テヨン)水原市長らが手を振り出迎えた。

http://www.chosunonline.com/news/20101101000069