そんな企業が生き残れるのか?

採用の時点でもぉ周回遅れですがな。

このニュースで同情されるべきは、地方大学の学生とは限りません。

ソウル一極集中と地方大と経済界

KBSの社員採用「地方大割当制」

記事入力 : 2011/01/31 16:06:40
【萬物相】地方大学出身者の就職率

 「わたしは地方の大学出身で、現在就職活動中だ。これまで1次審査のための書類を100回以上提出したが、すべて不合格だったところがある日、あるカード会社の書類審査をパスしたため、とても感激した。面接では、普段から勉強している英語や中国語の実力を披露した。それから数日後に会社から電話がかかってきて、担当者から“どこのキャンパス出身か”と聞かれた。それに対して事実をありのままに伝えると、その後、会社から連絡が来ることはなかった」

 これは、あるインターネット・サイトに掲載された地方大学出身者の就職活動における失敗談だ。昨年の国政監査で、保健福祉部が支援するある結婚情報サイトが、男性を学歴によって八つのランクに分けていることが明らかになった。それによると、医学部出身者やソウル市内の有名大学出身者はAランク、地方大学出身者はFランクとなっていた。これに対して「人間は韓牛(韓国伝統の肉牛)ではない。何のためにランク付けするのか」といった非難が相次いだ。

 30年前まで、地方の国立大学は人材の宝庫だった。留学費用は不要で学費も安いため、地方の貧しい学生たちは地元の国立大学に集中した。朴正熙(パク・チョンヒ)政権の時代には、電子工学をはじめとする幾つかの学科が「特性化のための学科」に指定され、非常に内容のある教育が行われていた。地方大学出身の人材は大手企業でも能力を発揮した。2009年の時点で、10大グループ系列企業の最高経営責任者(CEO)471人のうち、この世代の地方国立大学出身者は74人、全体の16%を占めていた。しかしその後、地方大学出身者にとって、大手企業への就職の道が徐々に閉ざされていった。企業が創業者の出身地といった地縁に基づいて採用活動を行い、それ以外の地域や大学出身者を排除し始めたからだ。

 地方大学出身者の就職率は現在51%だが、教育科学技術部はこれを3年以内に60%にまで高めることを目標に、採用目標制度を定めると発表した。これは、全国286ある公共機関に対し、地方大学出身者の採用比率を一定以上にまで高めるよう求めるものだ。ここ3年間に公共機関100カ所を対象に地方大学出身者の採用比率を調査したところ、平均47.2%だったが、一部ではこの割合が極端に低いところもあった。そのため現在は、政府が支給する奨学金の70%を首都圏以外の大学に通う学生に給付する案や、地方に産学協力先導大学を育成する計画などを取りまとめる作業が行われている。

 韓国銀行ではここ5年間に、地方大学出身者を5人しか採用していなかった。そのため昨年末には新入行員44人のうち、6人を地方大学出身者から採用した。これは、地方大学出身者のクォーター制度を導入したことに伴うものだ。これを受けてある地方大学の学長は、韓国銀行総裁に電話をかけ、感謝の意を伝えたという。ある大学院生はインターネットに「地方大学の学生は、蝶の幼虫みたいなものだ。社会に出てすばらしい蝶になりたいのに、あまりにも小さく弱いため、生き残る割合が非常に低い」と書き込んだ。彼らが「蝶になる夢」を実現させるための社会的な配慮や支援を、早急に取りまとめる必要がある。

趙正薫(チョ・ジョンフン)論説委員

http://www.chosunonline.com/news/20110131000055