韓国LCCの利用客増加
傍から見ている限りでは、「まあそうでしょうね」という記事です。国内線でも国際線でもLCCは完全に定着してきている感があります。
ただ韓国の格安航空会社の場合、「大韓航空やアシアナ航空の格安航空運賃を正規運賃としている航空会社」という位置づけです。チェックインカウンターや機内サービス、機体の統一化などといったところに合理化の努力は見られますが、東南アジアやヨーロッパで見られるような極端なコスト削減やサービスの有料化までは踏み込んでいません。利用する空港もカウンターも一緒ですし。
その意味で、済州航空など現行の韓国LCCはビールに例えるならば発泡酒のようなものです。その先には「第3の格安航空会社」の参入が控えているような気がします。仁川空港や金浦空港を使う代わりに清州や原州の空港を使うとか、預ける荷物を有料化するとか*1、やり方はいろいろ考えられます。
格安航空会社の利用客が増加、昨年は792万人
2011/01/31 17:21 KST【ソウル31日聯合ニュース】格安航空会社(LCC)の昨年の利用客が792万人に達し、売上高が5000億ウォン(約365億円)を突破した。国土海洋部が31日に明らかにした。
国内線の利用客は701万人で、前年(494万人)に比べ41.9%増加した。国内線シェアは前年の27.4%から34.7%に上昇した。国際線の利用客は92万人で、前年(16万人)の6倍に増え、国際線シェアも同0.75%から3.5%に上昇した。
利用客の増加に伴い、売上高も増加した。航空会社別でみると、済州航空が前年比79.4%増の1575億ウォン、エア釜山が同67.4%増の1207億ウォン、ジンエアーが同90.5%増の1160億ウォン、イースター航空が同148.9%増の1105億ウォンと、いずれも1000億ウォンを超えた。昨年9月に再就航したティーウェイ航空も含めた5社の売上高の合計は5126億ウォンで、前年の全体売上高(2647億ウォン)と比べると93.7%増加した。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/economy/2011/01/31/0500000000AJP20110131002800882.HTML
新しい航空機を導入し、国際線に追加で就航するなど、年初から国内格安航空会社(LCC)の動きが目を引く。
国内に初めて格安航空時代を開いた韓星(ハンソン)航空が「ティーウェイ航空」に生まれ変わって以来、3機目の航空機を導入した。 ティーウェイ航空は27日、189席のボーイング737−800航空機を導入し、29日から金浦(キンポ)−済州(チェジュ)路線に投入する。
ティーウェイは昨年9月の再就航当時、同じ機種の航空機2機で運航を始めた。 航空機の追加導入で、片道基準で一日16便だった金浦−済州路線を24便に増便する予定だ。 ティーウェイ航空の尹徳栄(ユン・ドクヨン)代表は「3機目の航空機導入を契機に、国際線だけでなく、国内の他の地方空港への就航も検討している」と明らかにした。
ティーウェイ航空の前身である韓星航空は05年8月に就航した。 しかし約3年後の08年10月、経営悪化で運航を中断、法定管理(日本の会社更生法に相当)に入った。 シンポ総合投資が昨年3月、韓星航空の経営権を引き受け、4月に法定管理が終了した後、昨年9月16日の秋夕(チュソク、中秋)連休を控えて再就航した。 ティーウェイ航空は昨年10月から国内航空会社では初めて、航空マイレージを「OKキャッシュバック」ポイントで積み立てるなど、積極的なマーケティング戦略に乗り出している。
エアプサンも27日、釜山(金海)−台北(台湾)路線に就航した。 釜山−台北定期路線の就航は国内航空会社では初めて。 毎日、午前11時20分釜山(プサン)出発−昼12時40分(現地時間)台北到着、午後2時(現地時間)台北出発−午後5時10分釜山到着の2便。
エアプサンは釜山−福岡(日本)、釜山−大阪(日本)で国際線を運航中で、今回が3件目の定期国際線就航となる。 台北路線には18日に新しく導入した195席規模のエアバス321-200航空機を投入する。 この航空機は最大220席で運営可能だが、座席の配置を195席に減らし、搭乗客の便宜を図った。 新しい航空機導入でエアプサンの航空機は7機に増えた。
25日に創立6周年を迎えた済州(チェジュ)航空は今年の売上高目標2114億ウォン(約150億円)のうち、半分を超える1070億ウォンを国際線部門で上げる見通しだ。 済州航空は現在、日本(大阪・名古屋・北九州)、タイ(バンコク)、フィリピン(マニラ・セブ)、香港など現在4カ国・7都市、8つの定期国際線(大阪の場合、仁川・金浦から複数運航)を運航している。
キム・ジョンチョル済州航空代表は「今年航空機2機を追加で導入し、9機を運航する予定」とし「今年、北東アジア核心路線である日本東京(成田または羽田)路線の開設を推進する計画」と述べた。
イースター航空も昨年12月からチャーター機を運航中の仁川−千歳(日本札幌)路線を3月から定期線に転換し、仁川−コタキナバル定期線の運航を継続することにした。 また仁川−成田、仁川−香港路線は運航権の配分を受けしだい就航し、仁川−プーケット(タイ)、仁川−シエムレアプ(カンボジア)路線も推進している。 下半期にはボーイング737−800航空機1機を追加で導入し、今年は7機を運営する計画だ。
2011.01.28 16:01:48
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=137068&servcode=300§code=300