スペランツァFC大阪高槻のなでしこリーグ復帰

この数日で、スペランツァ高槻の記事をいくつか見ました。なでしこリーグへの注目がまだ続いていると同時に、かつての名門チームに復活の機運が高まっていることが伝わってきて、嬉しくなってきます。

http://www.speranza-fc.net/

吉本興業の参入や日本代表選手の加入で、リーグでも台風の目になることを期待しておきましょう。

「高槻」なでしこ1部参戦
練習場確保、仕事・・・苦労乗り越え


練習に励む「スペランツァC大阪高槻」の選手たち(寝屋川市で)

 4月に開幕する日本女子サッカーリーグなでしこリーグに、高槻市の市民クラブ「スペランツァC大阪高槻」が、府内で唯一、参戦することが決まった。2部で好成績を収めたためで、1部への昇格は3シーズンぶり。昨夏のワールドカップ(W杯)で優勝した「なでしこジャパン」から続くなでしこブームに、選手たちは「女子サッカーを大阪でも普及させたい」と意気込む。(斎藤剛)

 「パス」「オッケー」

 10日夜、寝屋川市内の市立中学校のグラウンド。選手たちが声を掛け合いながら、ミニゲームをしていた。蛍光色のビブスを着て2チームに分かれ、小刻みなパスを繰り返す。「フリー」。あいた空間にボールを出すよう指示する声が飛んだ。ボールを受け取った選手が、カラーコーン二つで作ったゴールに向かってシュート。決まると、手をたたいて喜び合った。

 同クラブは1990年、高槻市を拠点に設立された。リーグ優勝をしたこともあるが、2007年に2部に降格。09年に1部で戦ったが、1勝もできず、1年で再降格となった。奥田亜希子主将(25)は「今度こそは強いチームにも食い下がり、勝ち点を取りたい」と表情を引き締めた。

      ◇

 同クラブの選手は19〜32歳の20人。プロ契約はおらず、選手たちは会社員やアルバイトなどの仕事を終えた後、平日の午後7〜9時や週末、練習場に駆けつける。練習場は、高槻市周辺の照明設備のあるグラウンドや校庭などを借りており、日によって違う。

 奥田主将は、兄の影響で小学1年からサッカーを始めた。高校2年から同クラブの選手として活躍し、現在は高槻市から大阪市内の会社に通勤している。退社後は、夕食を食べる間もなく練習場へ。「練習場が転々としていて、遠い時には体力的にきついこともある。いつも時間に追われているが、好きでやっていることだから」と話す。

 選手を社員として雇用して支援するスポンサー企業もあり、ゴールキーパーの鈴木理紗選手(26)は、スーパーを経営するスポンサー企業の社員として働く。仙台市出身で、同クラブに所属して5年目。鈴木選手は「1年目は自分で仕事を探し、派遣社員として働いた」と振り返る。

 いずれも仕事とサッカーの両立に忙しい毎日だが、「サッカーをできるのが楽しい」と、笑顔で語った。

      ◇

 1部復帰を機に、クラブはこれまでの任意団体から会社組織となり、府内唯一のチームであることを強調するため、名称に「大阪」を入れた。横山稔代表(51)は「W杯の優勝で、女子サッカーの注目度が上がった。チームの力をつけ、数年後には沢穂希選手らが所属するINAC神戸と互角に戦える関西のチームに育てたい」と力を込める。

 今季のリーグ戦は4〜11月、10チームが2回戦総当たりで対戦する。高槻市芝生町の市立総合スポーツセンター陸上競技場(約3000席)や、同市萩谷の萩谷総合公園サッカー場(約780席)が会場になる予定だが、人気チームとの対戦では1万人近い観客が予想され、クラブは近隣のスタジアムを借りることも検討している。

<メモ>

 なでしこリーグ 日本女子サッカーリーグは1989年に開幕し、2006年に「なでしこリーグ」の愛称がつけられた。1部は10チーム。11年は東日本大震災の影響で9チームでの戦いとなり、INAC神戸が優勝。西日本のチームはほかに、湯郷ベル岡山県美作市)、伊賀FC(三重県伊賀市)、福岡AN(福岡県春日市)。2部の「チャレンジリーグ」は12チームある。

(2012年2月12日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20120212-OYT8T00023.htm

吉本興業、なでしこL・高槻の運営参画

 なでしこジャパン候補生とAKB48の妹分が初コラボだ。吉本興業は15日、今季からなでしこリーグに昇格する高槻に出資し、チーム運営に参画すると発表した。16日に大阪市内で行う会見には、AKB48の姉妹プロジェクトで吉本の合弁事務所に所属するNMB48から、キャプテンの山本彩(18)らが出席。U―20日本代表候補DF浜田遥(19)にエールを送る。

 13日まで和歌山県内で行われた日本女子代表候補合同合宿に参加した浜田は、50メートル6秒7の俊足を生かし、なでしこのゴールを何度も脅かした。

 昨年10月発売のシングル第2弾「オーマイガー!」のPVで女子サッカー選手を演じたNMB48と、同世代の浜田との“共演”について、吉本関係者は「最優先は環境改善や勝利だが、そういう取り組みもやりたい」と前向き。“純情U―20”浜田がNMB効果でブレークする。

http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/etc/news/20120215-OHT1T00296.htm

丸山桂里奈 高槻へ移籍!注目チームからロンドン目指す


千葉を退団し高槻に移籍することが決定した丸山 Photo By スポニチ

 昨年の女子W杯ドイツ大会優勝メンバーのFW丸山桂里奈(28)がなでしこリーグの千葉を退団し、高槻に移籍することが15日、決定した。

 今季からなでしこリーグに昇格する高槻にとって、知名度が高く、実績のある丸山獲得は補強の目玉。右膝の故障から復活し、新たな環境でロンドン五輪出場に向けてアピールしたいという丸山の思惑とも合致して、移籍が実現した。16日に大阪市内で開かれる新体制発表会見に出席する。

 なでしこジャパンのムードメーカー丸山が、大阪からロンドンを目指す。新天地に選んだのは、3年ぶりになでしこリーグに復帰する高槻。今季から吉本興業が出資して運営に参画することが発表されたばかりで、リーグ内でも注目を集める存在だ。

 丸山はW杯優勝の立役者だ。ドイツとの準々決勝で途中出場し、延長後半に決勝弾を決めた。だが、昨年9月のロンドン五輪アジア最終予選の中国戦で右膝前十字じん帯を損傷。手術を受けて、現在はリハビリ中だ。サッカーに専念できる環境で原点に立ち返るため移籍を決断した。関係者は「リハビリ期間中は、表彰式やイベントなどの露出が多かったが、ストイックにサッカーに取り組みながら、五輪メンバー入りを目指すことを念頭に置いて移籍先を決めた」と説明する。

 スペランツァC大阪高槻 1990年創設。91〜99年は松下電器(現パナソニック)がスポンサーとなり松下電器レディースSCバンビーナとして活動。94年に日本女子リーグ優勝。00年からスペランツァFC高槻となり07〜08年、10〜11年は2部に所属。今季からなでしこリーグに昇格。チーム名に「大阪」を加えた。過去にGK海堀(INAC神戸)、MF阪口(日テレ)が所属。ホームスタジアムは主に高槻市萩谷総合運動公園サッカー場

[ 2012年2月16日 07:26 ]

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2012/02/16/kiji/K20120216002643190.html

ホームグラウンドはいちおう、高槻市立総合スポーツセンター陸上競技場萩谷総合公園サッカー場みたいですけど、INAC神戸戦などには万博記念公園陸上競技場を使えばいいんじゃないでしょうか。高槻のガンバ大阪ホームスタジアム建設は頓挫したみたいですしね。