ピーチ・アビエーション就航

昨日から就航したということで、けっこう話題になっていましたね。搭乗記も各紙で出ています。

機会があれば利用したいとは思っていますが、同じLCCとは言っても、済州航空・エア釜山など、韓国のメジャーなLCCとは提供されるサービスや運賃体系などが異なることは、頭に入れておいたほうがよさそうです。エアアジアのサービスに慣れている人であれば、あまり問題はないでしょうけど。

ピーチ・アビエーション:国内初のLCC初便就航 関空から札幌へ

 関西国際空港関空)を拠点とする国内初の格安航空会社(LCC)「ピーチ・アビエーション」(本社・大阪府泉佐野市)が1日、運航を開始した。

 出発前、井上慎一・最高経営責任者が「関西のみなさんとともに日本初のLCCのサービスはこうだというものを作り上げたい。安心と運賃の手ごろ感は自信がある。航空新時代の幕開けだ」とあいさつした。初便となった関空発札幌行きMM101便の乗客は、空港内の商業施設「エアロプラザ」に設けられたカウンターで手続き後、バスで駐機場へ向かい、「Peach Dream」と命名されたピンク色の真新しいエアバスA320の前で記念撮影をしながら乗り込んだ。

 兵庫県三田市の会社員、前田桐志さん(39)は「さまざまな飛行機に乗ってきたが、関空の中をバスでぐるぐるまわりながら乗るのは新鮮でした。長距離は厳しいと思うが思ったより快適でした。」と話していた。

 ピーチは3月1日から新千歳便を1日4往復、福岡便を同3往復運航。3月25日からは長崎、4月1日からは鹿児島への就航も決まっている。【米田堅持】


http://mainichi.jp/norimai/air/graph/20120301P/?inb=yt

ピーチ・アビエーション:座席は狭いが予想より快適 機内販売など課題 初便に同乗




ピーチ・アビエーション初便の機内で2012年3月1日、米田堅持撮影

 関西国際空港関空)を拠点とする国内初の格安航空会社(LCC)「ピーチ・アビエーション」(本社・大阪府泉佐野市)が1日、札幌行きMM101便で運航を始めた。同便に札幌まで乗ってみた。【米田堅持】

 ◇狭いが、それなりに快適

 真新しい機体とあって「新車のにおいがする」と乗客の声が聞こえてきた。記者が座ったのは機体中央付近の通路側のスタンダードシート。膝と前の席との間は約9センチほどしかない。額から前の座席までは40センチほどで、前の人がリクライニングするとさらに10センチほど狭くなる。それでも、思ったより我慢を強いられるという気分ではなく、それなりに快適だ。足元の広い座席ならば膝と前の席の間隔は約3倍になる。

 機体はエアバスのA320で、最新のボーイング787のような快適な環境を望むことは不可能だが、他の機種であれば席の広さ以外は大きな差異は感じにくいかもしれない。しかし、コスト削減のため座席に映画などを楽しめる液晶モニターなどはなく、離陸前には、客室乗務員(CA)がシートベルトの締め方や救命胴衣の着方を実演する。座席前のポケットには機内誌もなく、記念品が配布されたとはいえ、初便やラストフライトの定番ともいえる「搭乗証明書」もなかった。コストカットの徹底を考えたら仕方ないのかもしれないが、やはり寂しさを感じた。

 ◇初便はまずまずだ 機内販売やバスに課題

 出発前の準備に手間取ったものの遅れは約20分ほどで、安いからあてにならないという不安感はなくまずまずだったと言える。離陸時、着陸時には乗客から大きな拍手が起きた。機長は「写真撮影の時はチーズではなくピーチ!と声をかけてください」と呼びかけフレンドリーさも演出した。しかし、有料の機内食などは、報道陣がCAたちを囲んで動きにくかったとはいえ、機体中央の席ではCAが注文を取りきれずに頼めないなど「買いたくても買えない」状況となった。機内販売による収益機会確保のためにも、予約時にオーダーをとるなど改善の余地がありそうだ。

 また、関空ではバスの移動中は撮影規制もあった。機体に到着するまでは撮影をしないようにとアナウンスがされ、せっかく国際空港内でさまざまな国の飛行機が駐機しているのに撮影できず、飛行機好きの乗客たちからは「全部だめとは思えない。どこがだめなのかはっきりさせてほしい」と落胆の声も漏れた。ピーチだけではどうにもならないが、関空発のLCCの魅力を規制が台無しにしているように思えた。

 ◇早く予約すれば最安運賃とは限らない

 ピーチの予約は電話よりもインターネット経由で行うのが最も安い。コストのかかる部分はきちんと料金を徴収するというスタイルで、一番安い運賃では預け入れ荷物や座席指定にも料金がかかるし、足下の広い座席も別料金だ。

 さらにユニークなのは運賃。需給バランスで価格が変わるため、遅く予約した方が安く買えるケースさえある。初便の場合、売り出し初日の2011年12月27日時点では最安価格は14780円だった。しかし、12年2月21日には4780円と大きく下落。27日には7980円まで上昇し、前日の29日には廉価なハッピーピーチは受け付け終了だったが、1個分の預け入れ手荷物料金や座席指定料金が含まれるハッピーピーチプラスは9480円と、結果的に初日がもっとも割高な料金となっていた。割安な運賃で乗るには早く買うだけでなく、常に「買い時」を意識する必要があるかもしれない。

2012年3月1日

http://mainichi.jp/select/biz/news/20120301mog00m020005000c.html

個人的には、運賃が需給バランスで変わるってのに振り回されるは、好きではないんですけどねえ。要するに、「バカは多く金を払え」ってことですから。

「価格設定については、シンプルイズベスト」というのが、個人的な考えです。早く予約した人についても、その後の価格変動に伴って最低価格を保証するとか、価格下落分はキャッシュバックするとか、そういう意味での公平感・安心感がほしいところです。