王貞治とKARA

久しぶりに夕刊フジでKARAの話題。と言ってもメインは王さんの話なんですが。

ただ、この記事から見えるKARAの凄さは、数十年活躍し続けてきた王さんと同じレベルのファン層を獲得しているということです。20年目のミスチルと互角のファン層の厚さと広がりを見せつけた博多の夜は、決して幻ではなかったようです。

KARASIAという奇跡

ミスチル vs KARAの博多一番街トンコツ合戦

だいたい、そもそもこの記事、「ホントは最後の数行を書きたくて書いている」ように思えるのですけど、それって私の邪推でしょうか。「興味がないのにたまたまKARAのライブに行った」というシチュエーションには、見えないんですけどねえ。


スターになっても“原点”忘れぬ王さんの凄さ
2012.05.25


ファンを思う王さんの行動は芸能人をも動かす

 ある芸能事務所の重鎮が心底感心していた。

 「本当に、王さんってエライですねぇ」

 5月のGW、千葉で行われた芸能人や著名人が集ってのプロアマ・チャリティーゴルフ会でのこと。ソフトバンク王貞治会長が大勢のファンを前にずっとサインをし続けていた。件の重鎮が、「王さんはずっとやってるよ」とうながすと普段はあまりしない? 郷ひろみら芸能人も次々にペンを手に取り即席の大サイン会。ファンに満面笑みが広がった。

 巨人との交流戦(東京ドーム)で王さんに会った。72歳の誕生日を迎えた今月20日もベンチにも多くのお客さんがいた。練習の邪魔にならぬように王さんがサイン、そして記念撮影…。スタンドのファンには手を振る。とにかくマメである。

 「ファンあっての我々であるってことを忘れちゃいけない」。子供の頃、巨人・与那嶺要外野手にサインをもらい感激した王さんの逸話は有名だが、スターになってもその原点を忘れずに自然に振る舞えているところがすごい。

 選手には時間がないときもある。ソレはしかたがないが、しかし一度断った瞬間、断られたファンは一生脳裏に悪夢を刻む。頭の片隅に入れてほしい。度重なるとそんな選手は必ず消えていく!?

 そういえば…。最近、試合前のグラウンドにファンを招待するサービスがある。選手を間近で感じる。どの球団も行っており、ホームページなどでチェックすれば誰でも異常接近を体験できる。ちなみに取材時間とぶつかる。正直、邪魔って思ったこともあるが“垂涎サービス”にファンの目がキラッと輝くのが見えた。これではやむ得ないかと…。

 ところで…。先日、KARAのコンサートを見に行った。「ミスター」という曲の尻振りダンスで話題になった韓国の女性5人組ユニット。途中でゴンドラに乗ったメンバーが場内を周り、サイン入りカラー(?)ボールを投げ入れるイベントに客席は騒然となった。

 小生、エリカ様ごとく「別に?」と思っていたが、ボールが目の前に飛んできたので本能的につかんだ。これ、スターと繋がった記し? 周囲から羨望のまなざしがあり意外な快感。これってファン心理なのかも…。ちなみにゲットしたのはスンヨンちゃん。KARAが好きになった!? (産経新聞特別記者・清水満)

http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20120525/bbl1205250734001-n1.htm


蛇足とは思いながらの追記:個人的には意図していなかった方面から多数閲覧されているようなので、適当に書き飛ばしたところの補足を。

上記の新聞記事を引きながら私が「KARAの凄さ」と書いたのは、「往年のホームラン王・王貞治を知っているような人が読む記事に、KARAのことを注釈なしにサラッと書いても通じる」と筆者が思っているという点に注目してのことです。オヤジ相手の夕刊紙である「夕刊フジ」は前々からそういう書きぶりを見せていましたので、KARAファンの老若男女ぶりとあわせてそれを思い出したわけです。

韓国ガールズグループ、早くもオヤジ世代に浸透中?

さらに言えば、「ファンあっての我々」という王さんのエピソードに続けてKARAのことを書くというあたりには、やはり「両者のイメージとして通じるものがある」ということが示唆されているように思います。KARAがエラそうで高飛車なグループだったら、こんな言及の仕方はしないでしょうね。