学校側の事実調査のあり方について考えるシンポジウム

流れとしては、こちらの続きになります。

愛知県教育委員会をめぐる「読売新聞」の報道

全国の遺族 名古屋でシンポ 事実調査学校に不信感も

 学校での事件や事故で子を失った遺族らが25日、学校側の事実調査のあり方について考えるシンポジウムを名古屋市中村区で開いた。「全国学校事故・事件を語る会」の主催で、昨年6月に愛知県立高校2年の次男(当時16歳)を自殺で失った同県刈谷市山田優美子さん(43)がパネリストとして参加。県教育委員会が自殺後に設置した第三者調査委員会について「委員名は秘密で、家族側の代理人弁護士の同席も認められなかった」と報告した。

 次男は野球部の練習を昨年5月末から休むようになり、顧問の呼び出しを受けた2日後に練炭自殺した。遺書は見つかっていないが、山田さんは「顧問が他の生徒に暴力を振るう様子を見て恐れており、自殺との因果関係を調査で明らかにしてほしい」と訴えていた。シンポでは学校の調査内容について「自殺の原因が家族にあるという主張で貫かれている。ずさんで公平性に欠ける」と不信感をあらわにした。

 次男の自殺を巡り、学校と県教委の初期調査に関しては、対象が一部の教員にとどまるなど、不十分だったことが明らかになっている。

 文部科学省は昨年6月、可能な限り全教員と、関わりの深い児童・生徒から話を聞き、再発防止につなげるよう求める通知を出している。兵庫県弁護士会子どもの権利委員会元委員長の野口善国弁護士(66)は「学校や県教委は通知を順守する気がないと言わざるを得ない。しっかりした調査を義務づける法律を作らなければ、学校本位の調査となり、問題の再発防止につなげられない」と語った。

(2012年8月26日 読売新聞)

http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/120826_2.htm

NHKも取り上げたこの事件、「朝日新聞」も詳細な記事を出しました。

朝日新聞デジタル:愛知高2自殺調査、遺族が不信感 県教委の第三者委

あと、『サンデー毎日』2012年9月2日号にも出ています。

サンデー毎日9月2日号− 毎日jp(毎日新聞)