ここまで来るためにどれほどの苦労があったのか。

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こんな見解が、ただお任せするだけで報告に盛り込まれるはずがありません。

高2自殺、ストレスでうつ状態に 愛知で中間報告

 2011年6月に愛知県立刈谷工業高2年の山田恭平さん=当時(16)=が自殺した問題で、県の第三者委員会は29日、所属していた野球部の厳しい雰囲気などに起因するストレスから、うつ状態に陥っていた可能性が高いとする中間報告をまとめた。

 委員長の加藤幸雄日本福祉大名誉教授は遺族に報告後、記者団に、山田さんは肩のけがにより野球部の練習についていけず、10年12月ごろから周囲に「部をやめたい」と漏らすようになったと説明した。

 しかし真面目な性格からなかなか決断できずに悩む一方で、学業の成績も低下して、うつ状態となった。

2013/08/29 13:42 【共同通信

http://www.47news.jp/CN/201308/CN2013082901001334.html

刈谷工高生自殺:「顧問の体罰見てショック」第三者委報告
毎日新聞 2013年08月29日 14時19分(最終更新 08月29日 16時49分)

 2011年6月に愛知県立刈谷工業高2年の山田恭平さん(当時16歳)が自殺した問題を調べている県の第三者委員会は29日、調査の中間報告を遺族側に文書で提示した。

 自殺の原因については公表しなかったが、記者会見した加藤幸雄委員長(日本福祉大名誉教授)は「(所属していた)野球部の顧問による別の部員への体罰が大きなダメージを与えたのは間違いない」との見解を報告に盛り込んだことを明らかにした。

 遺族は「自殺の原因は顧問の体罰」と主張しており、これを取り入れた内容となった。

 加藤委員長によると、中間報告は、山田さんは顧問の暴言などに悩み、退部も考えていたが、顧問らから引き留められていたとした。

 さらに、顧問が他の部員に振るった体罰を見て「相当ショックを受けたと思われる」とし、「これにより、うつ状態が進行したと考えられる」とした。

 第三者委は今後、学校側や県教委の対応などを調べ、再発防止策も検討し、来年1月をめどに最終報告をまとめる方針。【黒尾透、駒木智一】

http://mainichi.jp/select/news/20130829k0000e040255000c.html

2013年08月29日19時05分
愛知の高2自殺「野球部の体罰など打撃」 調査委報告


遺族への中間報告の内容について記者会見する、第三者調査委員会の加藤幸雄委員長=名古屋市中区

 【小若理恵】2011年6月に愛知県立刈谷工業高校2年の山田恭平さん(当時16)が自殺した問題で、県の第三者調査委員会は29日、遺族に中間報告をした。加藤幸雄委員長(日本福祉大名誉教授)は会合後の記者会見で、自殺の原因について「(所属する)野球部での体罰や叱責(しっせき)が大きな打撃を与えただろうことは間違いない」との見解を示した。

 山田さんの自殺をめぐっては、遺族は野球部内で体罰を目にしたり、暴言を受けたりしたのが原因と主張。自殺後、学校がまとめた報告書は事実と異なる部分があり、今年4月に発足した県の第三者委が、自殺の背景を調べていた。

 中間報告では、山田さんが肩を痛めて思うように野球ができなくなったことに加え、体罰を受ける場面に遭遇するなど野球部の雰囲気についていけなくなり、うつ病を発症した可能性があると指摘。加藤委員長は「野球部をやめたくてもやめられない二律背反に悩み、副部長による部員への体罰や、練習試合を欠席したことを叱責されて追い詰められた」と指摘した。

 また、加藤委員長は一部の関係者から調査の協力が得られないことを明らかにし「学校や教育委員会が速やかに調査していれば、こうした事態を避けられた」と苦言を呈した。

 この日は遺族から、自殺する直前の11年4〜6月にかけて山田さんの携帯電話に残っていた友人らとのメールの送受信内容が示された。第三者委は今後、内容の検証を進め、来年1月の最終報告に向け、さらに関係者への聞き取りを進める。

http://digital.asahi.com/articles/NGY201308290006.html

「顧問の体罰目撃、打撃に」 刈谷の高2自殺 有識者委が中間報告

 2011年6月に県立刈谷工業高校2年の山田恭平さん(当時16歳)が自殺した問題で、県の有識者委員会(委員長・加藤幸雄日本福祉大名誉教授)は29日、調査の中間報告をまとめ、遺族側に文書で示した。自殺の原因に関し、記者会見した加藤委員長は「野球部顧問による別の部員への体罰や、本人への叱責が大きな打撃を与えた」との見解を示した。

 会見の中で、加藤委員長は山田さんが肩のけがや部活の雰囲気についていけないことなどで悩み、うつ状態に陥っていた可能性が高いと指摘。11年5月に当時の野球部顧問による他の部員への体罰を目撃するなどして、さらに精神的に追い込まれたとした。山田さんはその頃から食欲減退や服装の乱れなどが顕著となり、学校の教室の隅でぼんやりする姿も見られたという。

 委員会は遺族の要望で今年4月に設置され、野球部顧問や担任、同級生らの聞き取り調査を行ってきた。今後、学校や県教委が当時適切に対応したかどうかなどを検証し、来年1月をメドに再発防止策を盛り込んだ最終報告を取りまとめる。

(2013年8月30日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/news/20130829-OYT8T01192.htm