生活と進学に現れる格差

少し前に見たアイヌ民族の生活実態調査のニュース。こうした進学率の格差自体は所得との相関関係が強いようで、その線から説明がつきそうです。

が、その所得格差の実態を生み出す地域構造の詳細にまで踏み込めば、「(ワースト3位の北海道の中でも)アイヌがさらに際立って低い数値を示していること」が意味を持ってくるかもしれません。

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アイヌ民族格差なお 道が生活実態調査 生活保護率、平均の1.4倍(05/14 07:00)

 道は13日の道議会環境生活委員会で、アイヌ民族の生活実態調査の結果を報告した。生活保護率は平均よりも1・4倍高い一方、大学進学率は17・2ポイント低かった。低所得の世帯の割合も増えた。国会は2008年にアイヌ民族先住民族と認める決議を行っているが、経済格差の解消がなお課題となっている。

 道はアイヌ民族への支援策を検討するため7年ごとに調査を実施しており、前回は06年に行った。今回は15年度の支援策策定に向け昨年10月、アイヌ民族が住んでいることを把握した66市町村で地元のアイヌ協会などの協力で実施。対象は6880世帯(前回比1394世帯減)、1万6786人(同6996人減)。

 人口千人当たりの生活保護の受給者数を示す「保護率」は66市町村平均の33・1‰(パーミル)に対し、アイヌ民族は44・8‰。大学進学率の平均は43・0%だったが、アイヌ民族は25・8%だった。前回調査の保護率は平均の1・6倍、大学進学率は平均より21・1ポイント低かった。

 対象世帯の中から無作為抽出した300世帯で行った所得調査では、年間所得100万円未満の世帯は前回比3・5ポイント増の11・6%、100万円以上200万円未満が6・6ポイント増の20・0%となる一方、200万円以上の割合は15・6ポイント減の60・4%となった。<北海道新聞5月14日朝刊掲載>

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/539057.html