ずっと「そこまで行けば面白いよなあ」と思っていましたが、とうとう勝ち点3差、1試合でひっくり返るところまで来ましたよ。大したものです。
浦和かG大阪か V争いどちらが優位?
2014年10月27日2014年のJ1優勝争いがいよいよ佳境を迎えている。第30節で首位浦和はアウェーで鹿島と1−1で引き分けたことで、FC東京を2−1で下した2位G大阪が接近した。
首位浦和 58 +22
2位G大阪55 +24
3位鹿島 51 +21
4位川崎 51 +14
(数字は勝ち点、得失点差の順。鹿島と川崎は得失点差による)上位は以上のような状況になった。
なんと言っても、浦和とG大阪は11月22日に埼スタでの直接対決を残しているのが大きい。MF柏木が「一騎打ちになったんじゃないか」と話すように浦和の選手からはG大阪を意識した発言が出始めている。
浦和とG大阪、どちらが優位なのだろうか。J1は残り4試合。浦和関係者はこんな言葉を漏らした。「ガンバは最後、徳島なんですよね」。すでにJ2降格が決まっている徳島とG大阪とを比べれば、どうしてもG大阪に分があると言わざるをえない。浦和としてみれば、最終節までに決着をつけたいところだ。
浦和は横浜M、G大阪、鳥栖、名古屋の順に対戦する。浦和はペトロビッチ監督が就任した12年以後、横浜Mに2勝3敗、G大阪と2勝1敗、鳥栖と2勝3敗、名古屋と4勝1敗と横浜Mと鳥栖を若干苦手にしている。直接対決を万が一落とすと、06年以来8年ぶりとなる優勝が難しくなる。
一方のG大阪は仙台、浦和、神戸、徳島の順番で対戦する。長谷川健太監督はJ2に落ちていた13年から指揮を執っている。今後対戦するチームとの前半戦での対戦成績は以下の通り。
仙台△0−0
浦和●0−1
神戸○5−1
徳島○3−0浦和に勝てば、逆転優勝の可能性が相当に高まる。
浦和の不安要素は今季チームトップの12得点を挙げているFW興梠慎三が鹿島戦で負傷交代したこと。右足を痛めたとみられ、試合後は自力で歩きながらも右足を引きずっていた。骨折の可能性も否定できないため、27日にも受ける検査の結果が待たれる状況だ。
現時点で浦和の勝ち点差3のアドバンテージはほぼないと言っていい。2クラブのマッチレースが始まった。
http://www.daily.co.jp/newsflash/soccer/2014/10/27/0007452847.shtml
G大阪が万博9連勝!逆転V見えた
2014年10月27日「J1、G大阪2-1FC東京」(26日、万博)
2位のG大阪は1−0の後半14分、MF遠藤保仁(34)がJ1最多タイとなる通算17点目の直接FKを決め、2−1でFC東京を下した。首位浦和が鹿島と1−1で引き分けたため、勝ち点差を3に縮めた。鹿島は得失点差で3位。広島はFW佐藤寿人(32)がJ2を含め11季連続2桁ゴールを決めた。
まさに職人芸だ。1−0の後半14分、MF遠藤が左サイド、エンドライン際で得たFKで鮮やかにネットを揺らした。
相反する二つの思いをボールに込めた。「誰かが触れば入るように」。そして「触らなくても入るように」。ボールは弧を描き、大きく曲がりながらニアへと吸い込まれた。
9月27日以来、約1カ月ぶりのゴールは、J1トップの中村(横浜M)に並ぶリーグ通算17点目の直接FK。長谷川監督も「遠藤じゃなければああいう得点はなかった」とスーパーゴールを絶賛した。
後半21分に失点し1点差に迫られた。それでもいい意味で変わらないのが、今のガンバの強さでもある。DF今野は「ヤットさん(遠藤)が落ち着いているからみんな焦らない」。どんなときでも淡々とした主将のプレーが、逆にチームに勇気を与えている。
前節・柏戦で敗れ、連勝が7で止まった。首位・浦和との勝ち点も広がった。それを中3日で切り替え、万博では公式戦9連勝だ。「現状を楽しめるのは上にいるから」と遠藤は言う。
残り4戦で浦和との勝ち点差は3。次節、首位に浮上する可能性もある。「勝ち点3取れたことは少し前進」。進んだ先には逆転Vが待っている。
ええ、見てみたい。見てみたいです。その瞬間。