たま駅長没後五十日祭と「たま神社」鎮座祭

かくしてたま駅長は、正式に神社の御祭神「たま大明神」となったわけです。

今は駅のホームにある小さな祠に過ぎませんけど、この神社の行く末は、遺された人々にかかっています。どれほどの人が真面目に崇敬し、真剣に奉賛するか。

神社の御祭神を生かしていくのは、その神前で手を合わせる祭り手ですからね。

たま駅長の社葬:その御霊の行方は

ねこ神社:たま駅長の御霊鎮座 名前も「たま神社」に
毎日新聞 2015年08月10日 21時24分(最終更新 08月11日 00時33分)


鎮座祭が行われた駅舎内のたま神社=和歌山県紀の川市貴志川町神戸の和歌山電鉄貴志駅で2015年8月10日午後3時37分、谷田朋美撮影

 和歌山電鉄貴志駅和歌山県紀の川市)にある「ねこ神社」で10日、駅長として長年愛されて死んだ三毛猫「たま」の「御霊(みたま)」を迎える鎮座祭があり、神社名も「たま神社」に変更された。

 神道の五十日祭の後、関係者が参列し、「たま大明神」を迎えた。小嶋光信社長は「和歌山電鉄と全国の地方鉄道の救世主だったが、今後は神様として多くの人を救ってくれる」と語った。

 年々減っていた路線の乗客数は「たま」駅長誕生後、増加に転じており、招き猫としての実績は十分。神様になって御利益はさらにパワーアップ?【谷田朋美】

http://mainichi.jp/select/news/20150811k0000m040081000c.html

たま御霊安らかに 鎮座祭
2015年08月11日


ホームに立つたま神社で祝詞を上げる山本宮司(中央、紀の川市貴志駅で)

 和歌山電鉄の三毛猫駅長として人気だった「たま」が6月22日に死んでから50日目となる10日、紀の川市貴志川町神戸の貴志駅で、神事「五十日祭」と、ホームに設けた「たま神社」にたまの御霊みたまをまつる「鎮座祭」が営まれた。

 神事には同電鉄の小嶋光信社長らが参列。近くの大国主神社の山本幸泰宮司が駅舎内にあるたまの執務室に設けられた祭壇の前で、祝詞を上げ、小嶋社長が玉串をささげた。

 続いて、たまの御霊を移した霊璽れいじを祭壇から、ホームに立つ「たま神社」の祠ほこらに納め、山本宮司が「貴志川線の守り神になってください」と述べた。

 小嶋社長は「たまちゃんは本当に駅が大好きだった。いつまでも和歌山電鉄や地方の公共交通を見守ってほしい」と話していた。

 11日午前には、たま神社の開社式と、たまの死後不在となっている貴志駅長の新任の辞令交付が行われる。

http://www.yomiuri.co.jp/local/wakayama/graph/article.html?id=20150810-OYTNI50077

三毛猫のたま駅長、死後も人気衰えず後継11日発表
[2015年8月10日19時37分]

 和歌山県のローカル鉄道、和歌山電鉄貴志川線貴志駅紀の川市)の駅長、三毛猫の「たま」は6月に死んでからも人気が衰えない。夏休みに入り、外国人を含め多くの観光客が訪れ、にぎわいが続く。後継駅長が決まるのを前に10日、たまの死から50日になるのを受けた神事や駅舎を清める儀式があった。11日に後継を発表する。

 貴志駅で午後3時から開かれた儀式には、同社の小嶋光信社長らが参列。ガラス張りの駅長室の中にあるたまに似せた縫いぐるみを前に頭を下げた。その後、ホームの「ねこ神社」を改装して「たま大明神」を祭った。

 和歌山電鉄広報によると、たまの死後、1日に数千人の観光客が訪れ、外国人も目立つ。この日の儀式に合わせて撤去されたが、駅舎の祭壇には花やかつお節の缶詰など多くが供えられていた。

 ツイッターのフォロワー(読者)も生前の約4万7000人から7000人以上増えた。「天国行きの電車に乗車いたしました」とつぶやいた6月25日には、読者から「今までありがとう」「天国でも幸せに」などメッセージが相次いだ。

 英誌エコノミストは1ページを割いた追悼記事を掲載。「たま目当てで多くの人が駅を訪問し、電車に乗った」と評価した。

 もともとは乗客減により廃線が危ぶまれ、駅の売店の飼い猫が駅長に任命されたのは2007年1月。同社によると、05年度に約192万人だった乗客数は、14年度は約227万人に増え、海外客は10万人近くを占めた。

 6月の社葬を取材した中東衛星テレビ局の英語チャンネルの男性スタッフ(41)は「世界が注目した。伝説的な存在で今後も語り継がれるのではないか」と話した。

 たまの死後、部下として貴志川線伊太祈曽駅の駅長を務める三毛猫「ニタマ」は貴志駅の代行勤務日を増やして奮闘中。広報担当者は「後継駅長にはみんなが会いに来てくれる猫になってほしい」と話した。(共同)

http://www.nikkansports.com/general/news/1520991.html

ニタマも無事、2代目に就任したみたいですね。


三毛猫「たま」駅長:「吾輩はニタマ」2代目が就任
毎日新聞 2015年08月11日 11時03分(最終更新 08月11日 12時30分)


たま2世駅長に就任し、辞令を交付されたニタマ=和歌山県紀の川市で2015年8月11日午前10時32分、三浦博之撮影

 ◇和歌山電鉄貴志川線貴志駅

 和歌山電鉄貴志川線貴志駅和歌山県紀の川市)の駅長として人気を集め、今年6月に死んだ三毛猫の「たま」に代わる新駅長の発令式が11日、同駅であった。新駅長には、たまの元部下で、同線伊太祈曽(いだきそ)駅の駅長を務めていた「ニタマ」(雌、5歳)が「たま2世駅長」(通称ニタマ駅長)と名乗ることになった。

 「たま」は国内外から多くのファンを和歌山電鉄や地元に呼び込み、「地方鉄道の救世主」などと呼ばれた。ニタマは2匹いた候補猫の中から後継に選ばれた。8月は不定期、9月は水、木曜を除く午前10時ごろから午後4時ごろに貴志駅で「勤務」する。

 この日は、仁坂吉伸知事や国内外のファンら約500人が見守るなか、同社の小嶋光信社長がニタマ駅長に辞令を交付。小嶋社長は「和歌山電鉄を守り、観光や地域活性化に貢献するよう頑張ってほしい」と話した。

 ニタマは生後2カ月ごろ保護され、和歌山電鉄の親会社「岡山電気軌道」(本社・岡山市)が引き取って同社観光センターで暮らしていた。「たまに似ている三毛猫」をもじって命名され、2012年に伊太祈曽駅長に就任した。

 この日は発令式のほか、和歌山電鉄の守り神となった「たま大明神」を祭る同駅ホームの「たま神社」の開社式もあった。神社には生前の「たま」の姿を写したこま犬ならぬ「こま猫」の銅像が置かれ、除幕式も行われた。【谷田朋美】

http://mainichi.jp/select/news/20150811k0000e040167000c.html