すみません。たま駅長のツイッターはフォローしてなかったので、知りませんでした。マジですか。
「えらいこっちゃ、たま駅長、死んでなかったらしいでー!」
「な、なんやてぇー!!!」
…みたいな会話がありそうなお話です。
ともあれ、そうとなれば、たま神社にはいつか必ず行かねばなりません。
2015年10月05日
たま駅長、死後もフォロワー増加 「天国に行かなかった」驚きの事実和歌山電鉄のネコ駅長「たま」が亡くなって3カ月が経ちました。誰からも愛されたたま駅長、ツイッターの公式アカウントでは今も発信を続けています。フォロワーは5万人台に突入しました。実はたま駅長が今でもツイッターで健在でいられるのには、ある理由がありました。「それは天国に行かなかったからです」(電鉄関係者)…えっ、どういうことでしょうか。
「80歳」の大往生
子猫時代は和歌山電鉄(当時南海電鉄)貴志駅そばの小屋で飼われていたたま。「ふてぶてしいようで、どこか愛敬のある顔つき」が小嶋光信社長に見初められ、駅長に抜擢されると人気はうなぎ登りに。たまを一目見ようと、たくさんの人が駅を訪れ、活気をなくしつつあったローカル線に復活への希望を与えてくれました。亡くなったのは今年6月22日。人間にたとえると80歳という16歳での大往生でした。
病院に見舞いに来た和歌山電鉄の小嶋光信社長に「ニャー」とこたえるたま駅長=2015年6月21日、同電鉄提供ツイッターは6年前から
そのたま駅長、ツイッターデビューは意外と古い、2009年の12月25日でした。開口一番に「メリークリスマス」。たったそれだけ。今では語尾に「にゃんご」と付くのがお決まりですが、当時は「ニャ!」「ニャア」「にぁ」などと若さゆえに落ち着きがありませんでした。
その後、たま駅長は執行役員→社長代理→ウルトラ駅長と出世街道をひた走ります。同時にフォロワー数も急伸。ツイートするたびに数十から数百のリツイートがされるまでの人気アカウントとなりました。
「天国」から追い返された
そんなたま駅長が6月に急死。葬式後、たまはこうつぶやきました。
あとは天国への到着を待つばかり…誰もがそう思ったはずです。でも予想外の事態が起きたのです。神式の葬儀だった
このあたりの経緯について、たま駅長のツイッター事情に詳しい電鉄関係者が説明してくれました。
「亡くなって葬式もしたんだから、当然誰もが『たまは天国へ行った』と思いました。ところが、たまは神式で葬儀をしていました。社長も『神式でしたんだから天国には行かないよ』と言うので、えー!となって…」そのほか、社内ではたま駅長が生前、和歌山県知事から「県観光招き大明神」の称号を贈られていたことについても議論されたそうです。「名誉永久駅長」の辞令も出たとあって、下した結論は「神様になったたまは天国には行かない」。これが電鉄側の公式見解ともなりました。
たま駅長のいた駅長室に手を合わせるファン。誰もが「天国へ行きますように」と祈ったはずだったが…=2015年6月28日 出典: 朝日新聞電鉄関係者は言います。「たまが急に亡くなったことで、ツイッターを閉じることになるのか、後任のニタマ駅長が引き継ぐことになるのか、何もわかりませんでした。でもお葬式のお礼はしたいと思って『みなさんのおかげで天国へ』となったんですが…。たまとしてはうっかり電車を乗り違えたことになりましたね」
魂は「たま神社」に
たま神社を参拝する貴志駅のたまⅡ世駅長(ニタマ)と小嶋光信和歌山電鉄社長=2015年8月11日 出典: 朝日新聞では、たまは今どこにいるのでしょう。公式見解としては、たま没後に貴志駅に完成した「たま神社」に魂は宿っています。でもツイッターを見ている限り、各地を転々としている様子。関係者は「温かい気持ちでみなさんに見守ってもらえたら、たまも喜ぶのでは」と話しています。
打ち間違いや誤送信の「肉球暴走」も今も健在です。たま駅長ってやっぱり、うっかり者だったんですね。
http://withnews.jp/article/f0151005000qq000000000000000W02j0401qq000012542A