淡路町の不思議な鳥居

一口に淡路町と言っても、これは大阪市中央区淡路町。本町と淀屋橋のちょうど間あたりです。

何これ?

ビルの真ん前に神社の鳥居?額も何もかかってないけど、昔ここにあった神社の名残?


「明治17年3月建之」って書いてあるし、発起人の名前も刻まれてる…。


検索してみると、先に調べている方のブログがありました。

で、ちょっと迷惑かとも思ったが鳥居の後ろのビルの会社(中井エンジニアリング さん)に電話して聞いてみたら、丁寧に教えてくれた。

ビルの北のほうに御霊(ごりょう)神社 があり、北・東・西には鳥居があるが南側にはないということで、当時あのあたりに住んでいた商売人がお金を出し合って造ったそうな。鳥居が建てられた明治17年以降、後ろの建物は何回か建て替えられ今はビルになっているが、鳥居はそのまま残っているらしい。鳥居は正確にはビルの敷地外の道路に立っているので、後ろの建物を何回建て替えても鳥居自体には手を出せなかったとのことだった。電話の人いはく「大阪市も怖がってしもてよう手を出さんのですわ」と。

あと、この鳥居には額が飾られていないので、正確には鳥居ではなく「鳥居みたいなもの」だと教えてくれた。

最後に「いちばん右側の2台は鳥居をくぐって入れなあかんのですけど、ほんま上手いこと入れますわ(笑)」と妙なところに感心しておられました(爆)

http://ameblo.jp/osaka123/entry-10654872217.html

ほう、なるほど。確かにこの向こうには御霊神社があります。

Wikipediaの説明には、「明治17年(1884年)、人形浄瑠璃の劇場「文楽座」が境内に開設。「御霊文楽座」として、近世文楽における黄金期のにぎわいを見せる。」という記述がありますから、明治17年当時のそうした賑わいとも関連があるのかもしれませんね。とすると、もともとはホントに御霊神社の南鳥居やったんではないでしょうか…?

御霊文楽座 写真の中の明治・大正 - 国立国会図書館所蔵写真帳から - 関西編

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