映画「全員、片想い」公開前のジヨンインタビュー
スマホでチラ読みして、「ん?」となってモヤっていたんですけど、その原因は「シネマトゥデイ」の記事の書き方にあったようです。「オリコンスタイル」の記事からはそういう印象は持ちませんでしたから。
2016-06-25 19
知英、日本で女優活動に打ち込んだ2年間「ひとりの寂しさもあった…自分に負けちゃいけない」日本で女優活動をスタートしてから間もなく2年になる元KARAの知英。その間、ドラマから映画へと活躍の場を広げ、妖怪や暗殺者、父親と体が入れ替わる女子大生など多彩に演じてきた。そして、この秋には主演での初舞台にも挑む知英が、いまにたどり着くまでの日本での女優業を振り返りながら、性同一性障害で心は男性という難役に臨んだ最新主演映画『片想いスパイラル』について語ってくれた。
周りからは「性格が男らしい」とよく言われる――以前「ラブストーリーに出たい」とのことでしたが、『片想いスパイラル』で実現しましたね。
知英 ちょっと変わった片想いでしたけど(笑)。――性同一性障害で女性に恋する役で。
知英 大きなチャレンジだったと思います。見た目も何も全部自分ではないみたいで。髪も短いし、服装も今まで着たことがないハードな革ジャンとか。あと、心は男性という設定だったので、声を低くしたり仕草も男性っぽくしなきゃとすごく気をつけました。――最初にそのいでたちの自分を鏡とかで見て、どう思いました?
知英 男に見えました。「カッコイイかも。ホレる」とマネージャーさんに言われ笑ってました(笑)。――振る舞いも単に男性っぽいというより、イケメンな感じで。
知英 握手の手の出し方、歩き方とか、全部監督と「ここどうします?」と相談しました。タバコをくわえるシーンもあったので。――たとえば握手するときは、普段の知英さんとどこが違いました?
知英 指を開いて差し出しました。手を大きく見せたかったから。――知英さん自身には男性的な部分はありますか?
知英 自分ではよくわかりませんけど、周りのスタッフさんたちに「性格が男らしい」とよく言われます。決断が早いんです。買い物に行っても何をしても。そういうところですかね?
私は片想いをしたことがなくて……――恋愛に対する考えに男女で違いはあると思いますか?
知英 ソヨンは特別な設定だったから、好きでも「好き」と言えなかったけど、男性だったら「好き」とはっきり言ったほうがいいと思います。でも、それは男女関係なく、みんなそうしたほうがいいと私は思うんです。好きな気持ちがあれば、隠す理由はないじゃないですか。――まあ、そうですけど……(笑)。
知英 私は好きな人がいたら、すぐ正直に言うと思います。後悔しないように。好きと言って断られても、後悔はしないじゃないですか。ずっと好きなのに言えなくて、相手がどこかに行っちゃって会えなくなって「ああ、言えなかった……」というのは、あまりいいと思えなくて。――映画のテーマになっている“片想い”の切なさは経験ないですか?
知英 私は片想いをしたことがなくて。相手が私を好きでないと興味が持てないんです。だから、ずっと一方的に好きな人がいるとかはなかったです。でも一度、幼稚園のときにありました。当時の写真を見ると、いつも好きな男の子のそばでベッタリして、うれしそうな顔をしてるんですよ(笑)。その子のほうはクールな顔をしてましたけど。だから、それがたぶん片想い? プラス初恋だったと思います。好きとかはわからなくて、告白はしていません。ただ、すごく気になっていて、その子のことは今でもよく覚えてます。
どんな役が来ても「できない」はない――今回の劇中では、表情で見せる演技が多かったですね。
知英 そうですね。(『暗殺教室』の)ビッチ先生みたいに激しい動きはなくて、心のなかで悩んで葛藤している子だったので。悲しいのに笑ったり、自分を隠しているから、いろいろな表情を出せたらと思いました。――ユキとデートの練習をしていて「今はソヨンだから気がらく」と言われて、泣きそうな顔で唇を噛んだり。
知英 そのときは本当にドキドキしました。佐津川(愛美)さんがすごく可愛らしい方だったので、撮影の3日間は本当に恋しちゃった感じだったんです(笑)。こういう女性がいたら、男性は可愛く思うんだろうなと。だから、役に入るのは楽でした。――演技プランを立てたというより。
知英 もちろん「ここでこうしたらいいな」とか考えたりもしましたけど、その場で生まれた感情を一生懸命出そうとしたので、それが自然に現れたと思います。――冒頭、日本について「程よく他人に無関心なこの国」というナレーションがありました。知英さんもそう思います?
知英 無関心というか、私が感じる日本人の文化は謙遜ですね。人に迷惑をかけないようにしたり。「他人に無関心」というのはそういう一面のこともあるのかなと、私は解釈しました。――日本で女優活動を始めて、この夏で2年になりますね。ハードルの高い役が多かった印象があります。
知英 いろいろな役をやりたいから、今回のような心が男性の役もおもしろそうだと思いました。どんな役が来ても「これはできない」という気持ちはなくて。2年間でいろいろ素晴らしい作品に出演させていただけて、本当にラッキーだと思っています。――でも、乗り越えなきゃいけないことも多かったのでは?
知英 自分に負けちゃいけないと、日本にひとりで来て学びました。自分の人生のなかで、敵は自分自身だと。たとえば「今日は疲れたから台本を読まないで寝ちゃおう」とか「今日のレッスンはちょっとサボりたい」とか、そういう誘惑に負けそうなときもあるけど、選ぶのは自分だし。それまでグループにいたから、ひとりだと寂しさもありましたけど、強くならなきゃいけない。あと、一番がんばったのは日本語ですね。
取材に来てもらえるか不安だった韓国会見――最初から今みたいに何の不自由もなく会話できたわけではなく。
知英 台詞の練習をするときは、本当に細かいところまで直しました。イントネーションを頭だけ強くして、後ろは弱めにしゃべったり。最初はすごくストレスでした。「なんで私はできないんだろう?」と思って。本番の直前までスタッフさんが横に来て直してくれていたのが、最近は回数が減って「直すところが少なくなってきた」と言われます。コツをつかんできて、少し楽になりました。――一方、韓国で凱旋会見もありました。
知英 まず取材に来てくれるのか不安でしたし、当日もとても緊張していたんですけど、現場で会場をパッと見たら、たくさんの記者の方々がいらしていて「まだ私に興味を持ってくれていたんだ」ってうれしく思いました。それに、KARAを脱退したころの質問はひとつもなくて、映画のことや日本での活動について聞いてくれて。今がんばっていることを取り上げていただけたことがとてもうれしかったです。――女優業以外にもJYとしての歌手活動や写真集などもあって、体力的にキツイ時期もありませんでした?
知英 まだまだ大丈夫です。でも昔、KARAで活動していたころは毎日ダンスの練習をして、激しく体を動かすことは多かったんですけど、息切れをするようなことはほとんどなかったんです。それが今は、アクションの練習をしたりすると、すぐ息が上がったりしています(笑)。――今の時点で、将来的に目指すものも考えていますか?
知英 いつか賞を獲りたいなと思っています。映画の新人賞とか。夢ですけど。これくらいいろいろな仕事をやってきて、自分にご褒美があったら最高じゃないですか。お芝居を認めてもらえたらうれしいです。――世界に打って出て、アカデミー賞も狙うぐらいに?
知英 それだったら最高ですけど、まず日本や韓国などアジアから徐々に。いろいろ身に付けていきたいと思います。(文:斉藤貴志/撮り下ろし写真:鈴木一なり)
全員、片想い8つの“片想い”の物語がオムニバス形式で描かれる『全員、片想い』。切なくも温かい胸キュンエピソードが満載。誰かに恋をしている、また恋がしたい、そんなすべての人たちに送る珠玉の“片想い”ラブストーリー。
『片想いスパイラル』
“イケメン女子”のソヨン(知英)は、ルームメイトのユキ(佐津川愛美)に惹かれるも、彼女のために男友だちの一(TAKUYA)との仲を取り持とうとする……。
脚本・監督:原桂之介
出演:知英 佐津川愛美 TAKUYA
7月2日(土)より全国公開
(C)2016「全員、片想い」製作委員会
シネマトゥデイのこの「引っかかる」記事を書いた記者さん、映画畑のライターのようで、KARAのことをよくご存知ない方なんでしょうね*1。
知英、なぜ日本で女優業?その裏に隠された努力
2016年6月26日 7時00分
性同一性障害の韓国人留学生役に挑んだ知英韓国のアイドルグループKARAのメンバーとして一世を風靡した知英(ジヨン)。脱退後は、日本を拠点に女優として着実にキャリアを積み重ねている。最新作『全員、片想い』では、体は女性、心は男性という難役で新境地に挑戦。そんな彼女が、日本で活動を続ける理由、今後の展望などを赤裸々に語った。
本作は、斎藤工、千葉雄大ら超豪華14名のオールスターキャストが織り成す切ないラブストーリー。八つの片想いエピソードをアンソロジー形式で描いた作品で、知英はその中の『片想いスパイラル』で、三角関係に悩む性同一性障害の韓国人留学生を演じている。
知英の日本愛を推し量るものとして、まず挙げられるのが流暢な日本語だ。その語学磨きはKARA時代にさかのぼる。「日本でのデビューが決まったとき、最初は日本人の先生からレッスンを受けていたんですが、途中から忙しくなってそれがかなわなくなった。でも、どうしても覚えたくて、日本のドラマを観て独学で学んだ」と述懐。さらに「インタビューを受けるときも、他のメンバーは通訳を介していましたが、私は自分が知っている単語を必死に引っ張り出してきて、極力日本語で答えるよう努力した」と振り返る。
確かに、当時のバラエティー番組などで積極的に日本語を話し、カタコトのかわいらしさで笑いを取っていたのは知英が中心だったと記憶する。だがなぜ、そこまで日本が好きなのか。もともと「小さいときから日本の映画やドラマ、音楽番組が大好きでよく観ていた」という知英。KARAの活動で日本と韓国を行き来しているうちに、その物づくりに対する姿勢や人柄、街の美しさにどんどん惹かれ、「ここで自分を試したい、挑戦したい」という意欲が日増しに高まっていったのだという。
女優業に関しては、「歌でデビューした頃は全く考えていませんでしたが、KARAでドラマなど演じるお仕事も増えてきて、徐々に芽生えてきた」と自然の流れだったようだが、今ではプロとしての決意を固め、「KARAの頃は知らない単語があったらすぐに調べる、聞きたいものがあったらすぐに聞く、その積み重ねでしたが、お芝居となると発音やイントネーションも重要なので、そこを徹底的に勉強している」と目を輝かせる。
今回、“男性姿”がファンの間で公開前から話題となっているが、「撮影期間中、ずっと男の子の気持ちでいました。どうでしたか?」と逆に反応を伺いながら照れ笑いする知英。映画では片想いに苦悩する役どころだが、本人は「好きな人がいても、その人が私に興味がないとすぐに諦めてしまうので、片想いの経験がない」と言い切るあたり、性格はかなりサバサバした男前タイプのようだ。
また、ドラマ「ヒガンバナ~警視庁捜査七課~」(日本テレビ系)で共演した事務所の先輩・堀北真希から演技や読書の大切さなど多くを学んだという知英。憧れは「美しく、演技も上手でアクションもできるアンジェリーナ・ジョリーとスカーレット・ヨハンソン」。女優業と併せてJYとして歌手活動も本格化、これまでの“カラ”を打ち破る知英から、いよいよ目が離せなくなってきた。(取材・文・写真:坂田正樹)
映画『全員、片想い』は7月2日より全国公開
韓国では、オリコンスタイルのインタビュー記事の概要がOSEN経由で伝えられています。
카라 출신 강지영 "日활동, 혼자서 외로움도 있었다"
[OSEN] 입력 2016.06.26 08:42[OSEN=선미경 기자] 일본에서 배우로 활동 중인 걸그룹 카라 출신 강지영이 "외로움도 있었다"고 일본 활동에 대해 밝혔다.
일본 매체 오리콘스타일은 영화 '짝사랑 스파이럴'에 출연한 강지영의 인터뷰를 게재했다. 강지영은 이번 인터뷰를 통해 영화에 대한 소개는 물론, 배우 지영으로서의 포부 등을 밝혔다.
이번 인터뷰에서 강지영은 일본 활동에 대해서 "나에게 지지않겠다고 일본에 혼자 와서 배웠다. '오늘은 대본을 읽지 않고 자버리자', '오늘 수업은 조금 땡땡이치자'라는 유혹에 질 것 같은 때도 있지만 선택은 내가 하고, 그때까지 그룹에 있었기 때문에 혼자서 외로움도 있었다. 강해지지 않으면 안 된다. 가장 노력한 것은 일본어"라고 솔직하게 밝혔다.
그는 "대화 연습을 할 때는 정말 세심하게 조정했다. 처음에는 굉장히 스트레스였다. 스태프가 옆에 와서 고쳐주고 있었는데 최근에 횟수가 줄었다"라고 덧붙였다.
일본 영화 '암살교실' 개봉 당시 국내에서 진행된 기자회견에 대해서도 언급했다. 강지영은 "우선 취재하러 올지 불안했고 긴장하고 있었다. 현장에서 많은 기자를 보고 '아직 나에게 관심주고 있다'라고 생각해 기뻤다. 또 카라 탈퇴했을 무렵의 질문은 하나도 없고, 영화나 일본 활동에 대해 들어줬다. 매우 기뻤다"라고 소감을 전했다.
또 강지영은 앞으로의 배우 활동에 대해 "다양한 역할을 하고 싶기 때문에 이번처럼 마음이 남자인 역할도 재미있을 것 같다고 생각했다. 어떤 역할이 와도 '이것은 할 수 없다'는 마음이 아니라, 2년간 여러 훌륭한 작품에 출연한 것은 정말 행운이라고 생각한다"라고 말했다.
마지막으로 "언젠가 상을 받고 싶다. 영화 신인상. 이 정도 여러 가지 일을 하고 나서 자신에게 포상이 있으면 최고다. 연기를 인정받을 수 있다면 기쁘다. 일본과 한국 등 아시아에서 점차 여러 가지를 익히고 싶다고 생각한다"라고 각오를 밝혔다.
강지영은 지난 2014년 전 소속사 DSP미디어와 전속계약이 만료되면서 카라에서 탈퇴, 일본에서 배우로 활동하고 있다.
[사진]OSEN DB
*1:非難しているわけではありません。それでいろいろ腑に落ちた、ということです。