1stステージ覇者の鹿島アントラーズとのこの一戦をものにするかどうかは、今シーズンの後半戦全体を左右しかねないポイントでした。敵地でこの白星を勝ち取れたのは、実に大きいです。
ACLと1stステージでのふがいない成績を取り返す快進撃を期待しています。
J1第2S開幕!! 「宇佐美ロス」なし…G大阪が第1S覇者・鹿島に逆転勝利
16/7/2 20:24[7.2 J1第2ステージ第1節 鹿島 1-3 G大阪 カシマ]
J1は2日、第2ステージ第1節を開催し、県立カシマサッカースタジアムでは第1ステージ覇者の鹿島アントラーズとガンバ大阪が対戦。鹿島が先制しながらもG大阪が追い付き、前半を1-1で折り返した試合は、後半15分にMF今野泰幸、同28分にDF金正也がゴールを陥れたG大阪が3-1の逆転勝利を収め、第2S白星スタートを切った。
鹿島は第1S第17節福岡戦(○2-0)から先発3人を入れ替え、FW赤崎秀平、MF中村充孝、DF昌子源を先発起用。第1S後にFW宇佐美貴史がアウクスブルクに移籍したG大阪は、第1S第17節名古屋戦(△3-3)から先発2人を入れ替え、FWアデミウソンとMF大森晃太郎がスターティングメンバーに名を連ねた。[スタメン&布陣はコチラ]
前半9分に好機を生み出したのはホームの鹿島だった。右サイドでボールを受けたMF遠藤康の鮮やかなスルーパスからPA内に進入した赤崎が鋭い切り返しでコースを生み出して狙うも、シュートは好反応を見せたGK東口順昭に左手1本で阻まれてしまう。一方のG大阪は同15分、ショートコーナーの流れからMF遠藤保仁が送ったクロスをアデミウソンがヘディングで合わせたが、ボールはGK曽ヶ端準の守備範囲に飛んでしまった。
すると前半23分、押し気味に試合を進めていた鹿島が先制に成功する。左サイドでボールを受けたDF山本脩斗が敵陣深くまで運ぶと、DF阿部浩之の股を抜いて中央に切れ込む。グラウンダーのクロスを赤崎が確実に蹴り込んでスコアを1-0とした。しかし同26分、右サイドから阿部が送ったパスをPA内の大森が右足ダイレクトで合わせてネットを揺らし、G大阪がすぐさま試合を振り出しに戻した。
1-1のまま迎えた後半、G大阪が押し込む時間帯が続くと、後半15分に勝ち越しゴールを記録する。遠藤保が蹴り出したCKをファーサイドでフリーになって待ち構えるMF今野泰幸がヘディングで叩き込み、G大阪が2-1と逆転に成功した。すると、リードを許した鹿島は同19分、赤崎に代えてFW鈴木優磨を投入する。
反撃に出る鹿島がゴールを脅かす場面を作り出したが、再びスコアを動かしたのはG大阪だった。後半28分、遠藤保が蹴り出したCKをニアサイドに飛び込んだDF金正也がヘディングで合わせてネットを揺らし、リードを2点差に広げる。
その後、G大阪は後半40分の遠藤保の直接FKが曽ヶ端に阻まれるなど追加点が生まれなかったものの、鹿島の反撃を体を張った守備でしのぎ切り、3-1の逆転勝利で第2S白星スタートを飾った。一方の鹿島は、第1S第8節以来、10試合ぶりの黒星を喫し、リーグ戦の連勝は6でストップした。
(取材・文 折戸岳彦)