阪急電鉄、十三駅からホームドア設置に着手する方針
鉄道事故の防止に効果があることは明らかなホームドアの設置に関西の鉄道各社が遅れをとっているのは、よく知られた事実です。
車両規格の統一性の面でアドバンテージのある阪急がホームドア設置の先陣を切ることで、今後その流れが促されることを期待します。
ただ、十三駅であれば、ホーム幅が極端に狭いところがあるんで、そのあたりをどうするかが課題かもしれません。
あと、乗客の多い駅だけでなく、人身事故が少なくない駅(多くは特急の通過駅)にも、優先的な設置が求められるでしょう。どことは言いませんが…。
阪急電鉄 十三駅にホームドア設置へ 関西大手私鉄で初
毎日新聞2016年11月12日 22時22分(最終更新 11月12日 22時22分)視覚障害者のホーム転落事故が相次ぐ中、阪急電鉄は十三駅(大阪市淀川区)に転落防止のホームドアを整備する検討を始めた。整備が実現すれば、関西の大手私鉄としては初となる。阪急は今後、乗降客の多い他の駅にもホームドアを整備する考えだ。
神戸、宝塚、京都各線が乗り入れる十三駅の乗降客数は約7万4600人(平日1日当たり)で、阪急の駅では5番目に多い。最多は梅田駅だが、十三駅は乗り換え客も多く、ホームに入ってくる電車の速度が梅田駅より速いことから、ホームドアの整備が必要と判断した。4面あるホームのうち、複数のホームに整備される見通しで、整備費用は10億円前後。2020年前後の完成を目指す。
今年8月に東京メトロ銀座線青山一丁目駅(東京都港区)、10月に近鉄大阪線河内国分駅(大阪府柏原市)で視覚障害者の男性がホームから転落し、列車にはねられ死亡した。阪急でも昨年3月、同様の事故が発生。宝塚線服部天神駅(大阪府豊中市)のホームを白杖(はくじょう)を使って歩いていたしんきゅう師の男性(当時64歳)が線路に落ち、列車にはねられ亡くなった。視覚障害者に限らず、飲酒による酩酊(めいてい)や急病が理由の転落も多い。
ホームドアは1駅当たり数億~十数億円のコストがかかり、扉の数や位置など車両規格の問題から整備が遅れている。国土交通省によると、1日に3000人以上が利用する全国約3500駅のうち、ホームドア設置駅は2割弱の665駅となっている。
大阪市営地下鉄は06年の開業当初から全11駅に設置している今里筋線のほか、長堀鶴見緑地線(17駅)や千日前線(14駅)の全駅で整備が進んでいる。一方、JR西日本は在来線で5駅にとどまるなど、鉄道各社で対応が分かれている。【千脇康平】
阪急ホームドア設置へ、20年めど、十三駅から
2016年11月12日阪急電鉄は関西の大手私鉄で初めて、線路への転落を防ぐホームドアの設置に乗り出す方針を固めた。第1弾は十三駅(大阪市淀川区)で、投資額は10億円前後の見通しだ。視覚障害者らがホームから転落し、列車にはねられる死亡事故が全国で起きており、他の私鉄が追随する可能性もある。
十三駅の京都線や宝塚線のホームに設ける予定で、2020年前後の完成を目指す。整備費の3分の1程度を、国の補助金で賄うことを計画している。国土交通省が12月上旬にも補助を正式決定する方向で、その後に着手する。
十三駅の利用者は1日あたり約7万5000人(2015年、平日)で、阪急の駅では5番目に多い。阪急は乗降客の多い他の主要駅にも一定程度、整備を拡大したい考えだ。
今年10月には近鉄大阪線の河内国分駅(大阪府柏原市)で、視覚障害者の男性がホームから転落し、列車にはねられて死亡した。東京メトロ銀座線の青山一丁目駅(東京都港区)でも、8月に同様の事故があった。
ホームドアは停止車両の扉と同じ位置に仕切り用のドアを設置する必要があり、車両の規格の違いや高額の設置費がネックとなり、整備が遅れている。国土交通省によると、3月末現在で全国約9500駅のうち、ホームドアの設置は約7%の665駅にとどまる。
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20161112-OYO1T50027.html