【センバツ高校野球】大阪桐蔭、史上3校目の春連覇なるか

知っている人は知っていることですが、センバツの連覇は春夏連覇よりも少ない2校しか達成していません。戦後はPL学園が唯一達成した記録で、春夏連覇と春連覇をともに達成しているのはもちろんPL学園だけです。

もし今大会で大阪桐蔭が優勝すれば、春3回・夏4回という優勝回数だけでなく、連覇の記録でもPL学園に並ぶことになりますね。

…といういいポイントを突いた朝日新聞なのですが、センバツ初優勝時のエース・西川佳明はPL学園のユニフォームを着て甲子園で投げている写真を掲載しながら、なぜ翌年のエース・榎田健一郎は阪急ブレーブス入団後の白黒写真しか出してこれなかったのですかね。

まあ、これはこれで貴重な写真ではありますが。

センバツ連覇、2校だけ 大阪桐蔭、過去達成校に似る?
2018年4月3日17時24分

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第53回大会で活躍したPL学園の西川佳明

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PL学園で連覇を達成後、阪急に入団した榎田健一郎

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連覇に挑む大阪桐蔭の選手たち。準決勝進出を決め、アルプススタンドに駆け出した

 90回目を迎えた選抜高校野球も、残り1日。優勝経験校がずらりとそろった準決勝を勝ち上がったのは、史上3校目の連覇を狙う大阪桐蔭と、24年ぶりの優勝を目指す智弁和歌山。選抜連覇となれば、36年ぶりで平成初。過去に連覇達成したのは、どんなチームだったのか。

 史上初の春連覇を達成したのは、第一神港商(兵庫)だった。まだ「選抜中等学校野球大会」と呼ばれていた時代の第6回大会(1929年)、第7回大会(30年)を制した。

 連覇を決めた翌日、30年4月6日付の朝日新聞は次のように伝えている。

 「時折見舞った小雨をついて松山商業の先攻に開始されたが 地元神港商業は第三回すでに四点を先取し その後試合を有利に進め次の経過を辿(たど)って 六対一の成績で遂(つい)に優勝の栄冠を獲得」

 7回大会では、岸本正治(元阪急)が計54奪三振の大会記録(当時)を樹立。準々決勝で第1回大会(24年)優勝の高松商(香川)、決勝で第2回大会(25年)優勝の松山商(愛媛)といった強豪を次々にねじ伏せた。

 第一神港商以来52年ぶり、戦後初となる連覇を成し遂げたのは、第53回大会(81年)、第54回大会(82年)で優勝したPL学園(大阪)だ。53回では西川佳明(元南海など)、54回では榎田健一郎(元阪急)という好投手の存在が大きかった。

 連覇達成の54回大会決勝では16長短打を集め、15―2で二松学舎大付(東京)を圧倒。前年夏の大阪大会5回戦で大商大堺に敗れ、夏の甲子園を逃した悔しさを翌春にぶつけた格好だ。

 今大会の大阪桐蔭も当時のPL学園に似ており、昨夏の甲子園3回戦で仙台育英(宮城)にサヨナラ負け。悔しさを結果に昇華できるか。柿木ら好投手を擁するのも同様だ。

 ただ、PL学園は16年夏の大阪大会後に休部。第一神港商は神戸市立神港(市神港)と名前を変え、連覇後も甲子園に何回も出場したが、学校統合により昨年度で閉校になった。(吉永岳央)

http://www.asahi.com/koshien/articles/ASL433CF4L43UTQP002.html

あー、時事通信のこっちの写真も白黒かー。

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PL学園(大阪) 榎田健一郎 投手

 PLが第54回大会で戦後初の大会連覇を達成した時のエース。2回戦の浜田(島根)戦を除く4試合に完投。伸びのあるストレート、切れのいいカーブを武器に、相手の打者を手玉に取った。準々決勝の箕島(和歌山)、準決勝の横浜商(神奈川)戦と、強打のチームを相手に2試合連続で1点差を守り抜く粘り強さもあった。

 ドラフト1位で阪急に入団。(1982年04月撮影) 【時事通信社

https://www.jiji.com/jc/d4?p=shb080-jlp10371586&d=d4_spo