大分・杵築市立図書館の「読書通帳」
お、これはナイスアイデア。思いつかなかった。読書記録として優れているうえに、価格が記載されるという遊び心がいいセンスしてます。限定デザインの通帳を出してイベントを打つのもやりやすいでしょう。
これは全国的に普及させていい仕組みだと思います。大学図書館なんかで、学生の図書館利用の動機付けに積極採用するところが現れそうな気もしますよ。
預金通帳型の「読書の記録」導入 大分・杵築市立図書館
毎日新聞2019年1月8日 10時03分(最終更新 1月8日 10時30分)
大分県杵築市立図書館が導入した預金通帳とそっくりな「読書の記録」=杵築市立図書館で2018年12月21日、大島透撮影大分県杵築市立図書館は、預金通帳型の「読書の記録」システムを導入している。本を借りると、そのつど通帳に記録される仕組みだ。外見は金融機関の預金通帳とそっくりで、貸出日、本のタイトル、著者名、本の価格が機械で印字され、遊び心をくすぐる。同図書館は「本の貯金をするように、どんどん借りてほしい」と話している。【大島透】
“本の通帳”は見開き14ページ。貸し出し図書336冊まで記録できる。発行手数料は高校生以上が100円で、中学生以下は無料。今月6日までに803冊を発行した。 現在のほとんどの公立図書館では、カードを使って本を借りる。「誰がどんな本を借りたか」は、個人情報に関わるとして、図書館側は記録に残せないし検索もできない。しかし、同図書館の司書によると、主に高齢者から「以前借りた本をもう一度読みたいが、タイトルを忘れた」という問い合わせは多いという。
図書館は昨年3月に新築、移転する前、利用者自身が記入する「読書の記録帳」を無料配布していたが、手書きが面倒なせいか、普及しなかった。移転を機に導入した新通帳なら、いつごろどんな本を借りたかという、自分の興味関心の足跡が簡単にたどれる。
この通帳の遊び心はもう一つある。借りた本の価格や、月ごとの合計金額が印字される点だ。司書は「市民が納めた税金で本を購入するので『元を取った』と得した気分になる人が多いようです」と話している。