このニュース。個人的にはたいへん興味深いのですが。
しかし、「ご先祖」というのは、子孫があって初めて「ある」のであってですね。
例えば、「私がこの世に生を享けて存在している」という限りでは「ご先祖」は確かに「ある」のでしょうが、私の後には「ご先祖」なんてのはもはやなくなってしまうのではないでしょうかね。そこに残るのは、「誰かのご先祖だった人」と「誰のご先祖でもなかった人」ばかり。
だってそうでしょう?ご先祖・パタリロ7世あっての子孫・パタリロ8世ですが、他方で子孫・パタリロ10世なくしてパタリロ8世はご先祖とはなり得ません。
lineup.toei-anim.co.jp
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いかん、
「ごーせーんーぞー!」
「しーそーんー!」
「ごーせーんーぞーのーごーせーんーぞー!」
「しーそーんーのーしーそーんー!」
という声が頭の中で鳴りやみません。
パタリロの御先祖と子孫の出てくる話は、
http://www2u.biglobe.ne.jp/~akeda/DOLL/seru-7.htm
白石 冬美・杉山 佳寿子・松島みのりという大御所三人が
「ごせんぞ~」「しそん~」と呼び合う怪作。
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閑話休題。ともかく、その意味では、参り、守る者があってのお墓ですよ。誰にも見向きもされず、草生して埋もれていくのは「お墓」ではなく「お墓だったもの」です。
「お墓のお墓」が興味深いのは、そういう点においてです。
墓石びっしり「お墓のお墓」 上等兵から犬まで数万基
矢木隆晴 2019年1月20日08時00分
所狭しと並べられた約10万基の墓石。不動院では墓じまいなどで撤去された墓石を引き取って供養している=13日午後2時12分、広島県福山市、ドローンで矢木隆晴撮影
所狭しと並べられた数万基の墓石。不動院では墓じまいなどで撤去された墓石を引き取って供養している=13日午後3時30分、広島県福山市、ドローンで矢木隆晴撮影
所狭しと並べられた数万基の墓石。不動院では墓じまいなどで撤去された墓石を引き取って供養している=平成30(2018)年12月13日、広島県福山市、ドローンで矢木隆晴撮影「故陸軍上等兵」から愛犬の碑まで――。1万平方メートルを超える山間の土地にびっしりと並べられた墓石や仏像。ここは墓じまいなどで役目を終えた墓石を引き取っている「お墓のお墓」だ。傍らでは、「おたきあげ」される仏壇が、炎を上げる。
広島県福山市の宗教法人・不動院では、所有する山林を切り開き「墓石安置所」を作り、平成13(2001)年から受け入れている。数万基にもなる。三島覚道住職(77)が知り合いから「墓石を置くところがない」と相談を受け、困っているなら助けたいと始めた。
不用になった墓石は通常、寺や石材業者が預かるか、産業廃棄物として破砕処分される。しかし、預かった墓石が増えて困る業者も多い。彼岸の時期に数が増え、一度に500基を持ち込んだ業者もいた。墓石の不法投棄も後を絶たない。少子高齢化が進み、誰も世話しない無縁墓も増えている。
子への負担を減らしたいと都市部の納骨堂へ引っ越す「改葬」する人も多い。厚生労働省によると、年間の改葬数は平成9(1997)年度に約7万基だったのが、平成29(2017)年度には10万5千基に増えた。対して納骨堂の数は13%上昇している。
「お墓のお墓ができてしまった時代。先祖があっての自分だということを頭に入れて欲しい。先祖を大切にするということは、自分も大切にしてもらえるということ」と三島住職は話す。(矢木隆晴)