京都アニメーション放火殺人事件現場の跡地の問題

あの痛ましい事故現場が、いま更地になってるんですね。この跡地をどうするかについて、遺族と近隣住民との間で意見が分かれているようです。

ここが「聖地」化して参拝者が集まることについての懸念*1があるのかもしれません。でも、遺族の立場からしたら、痕跡を残さず、忘却を促されるような形になるのは辛いでしょう。

ただ、より根底的な問題は、慰霊碑がどうとかいうことではなく、「亡くなった人々との関係性を、生きている者がどう築くか」ということだと思います。是か非かという対立ではなく、対話を通した落としどころが見出されることを願っています。

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京アニ」第1スタジオの解体工事終了 “跡地利用”は遺族と町内会で意見分かれる
更新:2020/04/28 15:01

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 去年7月、36人が犠牲となった京都アニメーションの放火殺人事件で、現場となった第1スタジオの解体工事が4月28日に終了しました。

 去年7月、京都市伏見区京都アニメーション第1スタジオで起きた放火殺人事件では、36人が死亡・33人が重軽傷を負いました。

 第1スタジオは去年11月から解体作業が進められ、4月28日に工事が終了しました。建物があった敷地は更地となり、フェンスで覆われています。

 跡地について、遺族の1人はMBSの取材に「できるなら慰霊碑を建てて欲しい」と話しています。一方、地元の町内会は、跡地を公園にしたり慰霊碑などを建てたりしないよう京アニ側に要望書を提出しています。

https://www.mbs.jp/news/kansainews/20200428/GE00032775.shtml

*1:実際、京アニの影響力を考えれば、それこそ世界から訪問者が来る可能性は高いでしょう。