ソウル近郊日帰り 知らない人のお墓参りツアー 2

その後、昇華院地下1階の食堂でソルロンタンのお昼を食べたあと、再び703番のバスで北へ向かう。目的地は、前回行けなかった、ソウル市立龍尾里第2墓地ではないほう、龍尾里1墓地である。

実はこの墓地、第2墓地よりもはるかに大きくて、だいたい山4つを占めるくらいの規模である。第2墓地の最寄りである「용미4리(龍尾4里)」の次に「용미리묘지(龍尾里墓地)」というバス停があったのでそこで降りたが、実際にはそこは1墓地の南の端(100区域)であって、納骨堂や自然葬地のある場所(300区域・400区域)はそこからさらにバス停3つほど先、「용미1리(龍尾1里)」になる。



で、ここで幹線から山のほうに曲がっていくのだが、実はここからもけっこう距離がある。伝統式の土葬墓群を横目に見ながら坂道をぐいぐい歩いていくと、最初に見えるのが壁式の納骨堂である。



この形式の納骨堂はさらに上にももう一区域あって、大規模開発された高台のニュータウンのようなたたずまいを見せている。




その他、室内型納骨堂として、手前の壁式納骨堂近くに「墳墓式追慕の家」が、上方の壁式納骨堂に接して「王陵式追慕の家」がある。

両者は一見似ているのだが、内部に入ってみると、単純な規模だけでなく、その作りや雰囲気までがかなり違っている。





というか、ずいぶん違わないか?

最後に、「추모의숲(追慕の森)」や自然葬地のことについても触れたいのだが、長くなってきたので後日ということにする。ただ正直、そちらのほうにはあまりそそられるものがなかったことを告白しておきたい。

その代わりに、自然葬地から向かい側の山を撮った一枚を。

こんな光景を見て、「国土がこんな感じで埋め尽くされたら…」と想像してみれば、韓国の墓地問題が土地問題であるというリアリティに、少しは迫れるかも知れない。実際目の当たりにすると、かなりえげつない状況である。