有り得ないほどの間の悪さ

この記事この記事とが同じ日に流れてしまう間の悪さは、企んでもできるものではない。

苦しい立場に追い込まれるのは、明らかに李明博政権の側であろう。

金剛山で観光客が射殺、禁止区域に迷い込み

【ソウル11日聯合】北朝鮮・北江原道金剛山特区内の海水浴場付近で、韓国人観光客の女性が胸と足に銃弾を受け死亡した。当局と金剛山観光を主催する現代峨山によると、この女性は11日午前4時30分ごろ1人で散歩に出かけたところ北朝鮮側軍事保護施設地域に入り込み、見張りの兵士から銃撃を受け午前5時ごろ死亡した。
 北朝鮮側は、鉄条網を越えた女性に兵士が数度にわたり停止を命じたが、女性が逃亡したため警告射撃をした上で発砲したと説明している。こうした事実は午前9時20分ごろ現代峨山に通達された。女性の遺体は午後1時ごろ韓国側に引き渡され、束草の病院に安置された。
 現代峨山関係者は「散歩に出た女性が禁止区域にそうとは知らず入り込み銃撃されたようだ。事後処理について関係当局と話し合っている」と伝えた。

李大統領が南北の全面対話を提案、強硬路線修正か

【ソウル11日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領は11日、北朝鮮の完全な非核化を目指し6カ国協議当事国とともにあらゆる努力を傾けるとした上で、南北当局の全面的な対話の再開を提案した。国会開会にあたっての演説で述べたもの。
 李大統領は、韓国の北朝鮮政策は非核化を最優先にしながら南北双方に利益となる相生と共栄の道を開いてゆくものだと強調した。過去に合意した南北共同声明(1972年)、南北基本合意書(1991年)、非核化共同宣言(1992年)、南北共同宣言(2000年)、南北首脳宣言(2007年)をいかに履行していくかについて、北朝鮮と真剣に協議する用意があるとした。

 また、韓国軍捕虜と南北離散家族が自由に行き来し故郷に戻れるようにすることは双方の倫理的な責務だとし、南北間の人道的協力推進を提案した。これからは南北関係も互恵の精神に基づき、「宣言の時代」を超え「実践の時代」に向かうべきだと指摘。特定政権のレベルではなく、民族の将来といった観点から関係を築かねばならないと力を込めた。

 こうした発言は、南北関係の行き詰まりを打開するため、強硬路線の北朝鮮政策基調を修正する考えを示唆したものと受け取れる。