「女」はどこへ行った?

ここの記事を修正していたら、下記の2本の記事にぶつかった。

記事入力 : 2002/10/31 19:03:48
歴史の中へと消えた女性軍学


 女性軍養成の“産室”的役割を果たしてきた女性軍学校が、男女統合の教育方針に従い、31日午後、ソウルの龍山(ヨンサン)校内の講堂で解団式を行い、52年間の歴史に幕を閉じた。

 この日の解団式には柳海槿(リュ・ヘグン)陸軍教育司令官、秋順三(チュ・スンサム)女性軍学校長、同校の将兵など約50人が参加する中、20分間にわたって行われた。来年から女性軍の将校訓練過程は陸軍第3士官学校*1に、副士官は副士官学校にそれぞれ統合される。

 1950年9月、女性義勇軍教育大を母体に出発した女性軍学校は、10月18日の副士官168期生(144人)最後の任官までに、将校約1500人、副士官6300人など計7800人あまりの将校及び副士官を輩出した。

 現在女性軍は砲兵、機甲、軍宗を除いた18兵科で2600人が勤務しており、国防部は女性軍の数を2005年には4028人、2020年までには7000人規模まで増やす計画だ。

 国防部は性別による差別を無くすために、男女統合教育に切り替えるという方針に従い、女性軍学校を解体して女性軍政策などを担当する「国防部女性軍発展団」を1日に創設することにしたが、予備役女性軍や女性団体などは今も学校の解体に反対している。

ユ・ヨンウォン記者

http://www.chosunonline.com/article/20021031000048

記事入力 : 2007/03/27 16:41:18
今もROTC・陸軍第3士官学校が「女人禁制」のワケ


 現在も女性が入隊できない軍関連組職がある。それはROTC(予備役将校訓練隊)と陸軍第3士官学校だ。

 これらの組織が未だに「女人禁制」となっていることについて、軍当局は2つの理由を挙げている。1つ目は、双方とも女性に門戸を開けば、女性将校が増えすぎるということだ。現在、年間約420人の女性将校が選抜されているが、これがさらに増えては困るというのだ。女性は士官学校に入るか、または4年制大学を卒業してから、軍士官候補生に選ばれた後、将校になることができる。

 また、ROTCの場合は予算も問題となっている。軍が予算を支援するROTCは現在、97の大学に設置されている。これに女性用の施設を別途に設置したり、7つの女子大にROTCを新設するには莫大な予算が必要となる。

 国防部関係者は「女性のROTC入隊・陸軍第3士官学校への入学問題は、女性隊員や女性の人材拡大政策と合わせ中長期的に検討するべき課題」と話している。だが、これに対し女性団体は「先進国に比べ女性隊員の定員はまだまだ増やせる」と反発している。女性隊員の割合はイスラエルが30%と最も高く、次いでロシア17%、米国14%、イギリス6.5%、日本6%、中国3%で、韓国の2.3%に比べていずれも高い。

 今月9日、国防委員会に所属する野党ハンナラ党・宋永仙(ソン・ヨンソン)議員の主催で開かれたシンポジウムでは、イ・ジョンヒ嶺南大学教授が「女性に対しROTC入隊が認められていないのは、軍の女性人材拡大計画と矛盾している。地方大学に設置されているROTCから試験的に女性の参加を認めるべき」と主張した。

劉龍源(ユ・ヨンウォン)軍事専門記者

http://www.chosunonline.com/article/20070327000047

…矛盾してませんか?女性将校の訓練・養成は、どこでやってるの?

*1:原文では「陸軍3士官学校(육군3사관학교)」のはず―事実、慶尚北道永川市の学校正門にもそう書いてある―だが、朝鮮日報日本語版の翻訳者は「第3士官学校」と訳す傾向にある。