どうにかこうにかガンバ大阪が勝ついっぽう、浦和レッズや鹿島アントラーズが敗れるという〈理想的〉な展開。
特筆すべきはサガン鳥栖の快進撃。大分・神戸と連破してのベスト8進出は賞賛に値する。
だが、J1昇格決定済みの広島はともかく、このまま鳥栖が天皇杯を制して、来年のACL出場権を獲得したら…。
G大阪、険しいACL連覇の道=天皇杯サッカー
アジア王者のG大阪が、何とかACL連覇への道をつないだ。来季の出場条件はJ1の3位以内と天皇杯優勝。リーグ戦は現在7位と厳しく、自力での出場権獲得には天皇杯しかない。
しかし、初戦のこの日、J2の甲府にたっぷりと苦しんだ。開始1分に先制され、相手の激しいプレスに日本代表3人を欠いたパスワークはさえなかった。
西野監督が「何もなくなるぞ」とハッパをかけた後半。体調不良の佐々木を強引に投入してリズムを変え、35分にCKから山口が同点ゴール。延長前半の佐々木の決勝点で辛くも振り切った。西野監督は「若い選手はもっとハードに。交代したのは、何かが足りないからと感じてほしい」と、後半早々とベンチに退いた寺田、倉田に苦言を呈した。(了)
(2008/11/16-17:31)
J2の鳥栖が持ち味の攻撃力を生かし、クラブ史上初のベスト8進出。岸野監督は「まだ点は取れたはず」と自信たっぷりに振り返った。
開始早々の藤田の先制点を手始めに5得点。サイド攻撃とワンタッチの鮮やかなパスが目立ち、藤田、広瀬の2トップが決定力を見せ付けた。J1リーグ5連勝でホームの神戸が、まるで格下だった。
3回戦からの3試合で計6得点の広瀬は、「ここまできたら、自信を持って伸び伸びやりたい」。リーグ戦でもJ1昇格の可能性を残す鳥栖が、調子を上げている。(了)
(2008/11/15-18:08)http://www.jiji.com/jc/zc?k=200811/2008111500337&rel=j&g=spo