【浦項の風景】浦項空港

体感的に言って、韓国は狭い。
具体的に例を挙げると、ソウルから高速バスや市外バスに乗って、4時間以上かかるところはあまり見当たらない。5時間以上となるともうほとんどないと言っていいだろう。所要時間10時間以上の夜行バスも珍しくない日本とは、そのあたりの感覚が大きく違う。
これは、実際の国土面積というよりは、全国に張り巡らされた道路網の整備の賜物である。KTXや地下鉄を除く鉄道があまり発展していない代わりに、そうした面ではかなり高度に発達している。


とは言え、やっぱりその中でも遠さを感じる土地はある。
そのような〈ソウルからの距離〉を感じさせる地方都市の一つに、慶尚北道浦項市がある。ソウルまで高速バスで約4時間半。韓国内ではかなり時間がかかる部類である。
浦項に行ったその日、バスで帰れなくはない時間に用事は終わったのだが、そうするとソウル着は夜遅くなる。帰国が迫っていた時期でもあり、時間がだんだんと貴重になっていた。そこで思い切って、タクシーに乗ってこちらに向かった。浦項市内からPOSCO本社をかすめた先の、海にほど近い土地に、それはあった。

ここから飛行機に乗れば、金浦空港までは1時間弱のフライトである。ちなみにこの空港、ソウル便のみの運行で、アシアナ航空大韓航空が交互に飛んでいる。

韓国の国内便に初めて乗ってみたが、確かに早くて楽だ。それなりの値段を取るだけのことはある。いかにも浦項便らしく、乗客のほとんどがビジネスマンだった。


ああ助かった。
で、終わればいいのだけど。これ読むと…ねえ。
南米横断、そして地球半周の旅

今回の旅のおさらい。

 ルレナバケ→ラパス(バス移動、約18時間)

 ラパス→サンタクルス(バス移動、約16時間)

 サンタクルスボリビアとブラジルの国境の町(電車移動、16時間の予定が遅れて約22時間)

 国境の町→ブラジルのサンパウロ(バス移動、約22時間)

 サンパウロ→フランスのパリ(飛行機移動、約11時間)

 パリ→関空(飛行機移動、約13時間)

 移動時間総計:約100時間=丸4日ちょい

すいませんすいません私のような者が軟弱に楽をしてしまい…。