久しぶりにＪＪが韓国代表に召集されたと思ったら…。
記事入力 : 2009/08/25 11:22:22
サッカー：海外組15人招集、連盟への当て付けかオーストラリアとの強化試合控え、「代替選手か」との批判も
韓国サッカー協会が9月5日にソウル・ワールドカップ（W杯）スタジアムで行われるオーストラリアとの強化試合を控えて、海外組を15人も代表に召集した。朴智星（パク・チソン）＝マンチェスター・ユナイテッド＝、朴主永（パク・チュヨン）＝モナコ＝、イ・ヨンピョ＝アル・ヒラル＝ら常連組に加えて、代表から遠ざかっていたアン・ジョンファン＝大連実徳＝、車ドゥリ（チャ・ドゥリ）＝フライブルク＝、チョ・ジェジン＝ガンバ大阪＝、金南一（キム・ナミル）＝ヴィッセル神戸＝も召集された。海外組が15人も一度に招集されたのは初めてだ。
これほど多くの海外組が召集されたのは、最近、同協会とプロサッカー連盟が代表の国際Aマッチの日程をめぐって対立していることと関係があるものとみられる。協会は9月5日（土）オーストラリア戦、10月10日（土）セネガル戦をいずれもホームで行うが、同連盟はそれぞれ翌日の9月6日（日）と10月11日（日）にKリーグの試合が組まれていることからこれに反発し、協会に日程変更を求めていた。
これに対して協会は、セネガル戦は同連盟の求めに応じて10月14日（水）に変更する作業を進めているが、オーストラリア戦は開催が迫っているため、同連盟が求める9月9日（水）への変更を行わず、予定通りの日程で行う方針だ。
こうした中で決定された海外組の召集に対して、現代表のチーム構成に合わないとの批判が出ている。協会は「これを契機に海外組をテストするつもり」と話しているが、同連盟による選手の召集拒否に備えた「代替選手」として海外組を招集したのではないかとみられている。強化試合は来年W杯に出場する代表の力をチェック・評価するためのものだが、無定見に海外組を召集して代替させようとするのは混乱を招く、との批判が出ている。同連盟が行った最近の抗議では、「Kリーグは経営難にあえいでいるが、協会はいつも恩着せがましく振る舞っている」と不満を漏らしたという。とはいえ非難は現在、代表をワールドクラスに引き上げることよりも「コップの中の嵐」にうつつを抜かす協会と連盟の双方に向けられている。
キム・ドンソク記者
