これ、個人的にはけっこうショックなニュースでした。福知山公立大の前身である京都創成大学→成美大学は、びわこ成蹊スポーツ大学とともに、この20年ほどの間、京滋大学野球リーグの新勢力としてリーグの盛り上げに貢献してきましたから。
ja.wikipedia.org
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京滋大学野球、5校で開催 福知山公立大廃部により
[2019年3月21日23時21分]京滋大学野球連盟は21日、福知山公立大が廃部となったため、4月13日に開幕する春季1部リーグ戦を5チームで開催すると発表した。
福知山公立大は昨秋の2部リーグ戦を登録選手14人で戦って優勝し、入れ替え戦も制して1部昇格を決めた。だが、ことし2月の京滋大学野球連盟理事会で部員不足を理由に廃部を表明し、全日本大学野球連盟からも退会した。
今春は1部5チーム、2部7チームでリーグ戦を行い、2部1位チームは1部に自動昇格する。
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201903210001335.html
というか、そこにもあるように、福知山公立大、昨年秋は2部で優勝し、入れ替え戦でも勝って、今年の春は1部で戦うことを決めていたんですよ。1部復帰を決めた時点では、この話は出てなかったのではないでしょうか。
www.fukuchiyama.ac.jp
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入れ替え戦で勝利し1部に昇格しました!1部に昇格できたのは毎日練習して頑張ってきた選手たちの力とこれまでたくさん応援してくださったたくさんの方のおかげです。選手たちを支えてくださった全ての方に感謝します。本当に福知山公立大学硬式野球部を応援してくださってありがとうございました😃 pic.twitter.com/BvIEjf6GY9
— 福知山公立大学 硬式野球部 (@base_Fuku_ball) 2018年11月12日
「部員不足」を理由にしてますが、休部措置を挟まずにいきなり廃部・連盟退会という流れがどうも引っ掛かります。きちんとした手続きと段階を踏んで進められた話なのかどうか、疑問なしとはしません。
もちろん、私立大学時代とは野球部の取り巻く環境が変わること自体は、避けられないことではあります。しかし、せっかくこれまで蓄積してきたものを無にしてしまうのは、大学のブランディングの観点からしてももったいなくはないのですかね。
このページを見ると、体育会というか部活としてやってる唯一のクラブみたいですよ。大学としては、「あとはサークル活動として(勝手に)やれ」ってことなんですか…?
一学年120名の小規模大学とは言え、公立化して以降は定員を満たす入学者を確保していますし、京都府・滋賀県のエリアで活動する野球部の運営経費すら捻出できないほどの危機的状況だとは思えません。入試を突破してきた学生で野球部を構成する道は、あり得なかったんですかねえ…。
www.fukuchiyama.ac.jp
www.news-postseven.com
この新学部が認可されれば、さらに定員も増える(4学年で800人規模)わけですし。
いろいろ考えても、どうにももやもやします。
もしかして、スポーツ紙などがすでに報じている「福知山公立大野球部廃部」のニュースをいまだに配信していない京都新聞のこの記事が、何か関連性を持ってたりします?
学部新設の大学に退去迫られ…介護人材の育成ピンチ
「介護・福祉人材養成センター」が入居する福知山公立大2号館(京都府福知山市堀)京都府北部で不足する介護人材を育成するため、4年前に行政主導で発足した「介護・福祉人材養成センター」(福知山市堀)が、入居先の福知山公立大から退去を求められている。介護資格の取得に欠かせない研修機関だが、賃貸契約が切れる2020年度以降の活動拠点は未定。センター側は大学設置元の福知山市に代替施設の確保などを求めている。
同センターは、介護職の人材育成に向け、舞鶴と宮津を含む3市の合意の下、府と福知山市が計1千万円をかけて成美大校舎(現公立大2号館)を改修し、15年に開設。市内の福祉施設でつくる「福知山民間社会福祉施設連絡協議会」が運営を担っている。
介護福祉士の国家資格取得に必要な「実務者研修」を、府北部で唯一、在職者を対象に実施し、これまでに約240人が受講した。養成課程を担う福祉系専門学校(舞鶴市)、現場の仕事を学ぶ実習センター(宮津市)とともに、マンパワーの供給に重要な役割を果たしている。
一方、市は同大学に20年度からの情報学部新設を決定。センターが入居する2号館を、学生施設として活用する市の計画を受けて、同大学法人は昨夏、19年度末をめどに同館からの退去をセンター側に伝えた。公立大学の施設を民間団体に貸し出すことについても、法的に問題があるとしている。
センター側は、同大学法人や市に対し、移転先の整備を求めているが、設備やアクセス面で条件の合う代替施設は見つかっていないという。19年度末の退去は現実的に難しく、両者は退去時期などを協議しているが、平行線をたどっている。
北部の福祉現場では、人材不足が加速している。同協議会の昨年末の調査によると、福知山市内の9施設が利用者の受け入れを制限し、5施設が事業を停止中。高齢化でニーズが高まる一方で、人材確保は年々難しくなっているといい、担い手の育成が急務となっている。
同協議会の廣田真会長は、「センターは行政主導の公共性が強い事業。移転はやむを得ないにしても、市は事業に責任を持ち、今後の対応をしてほしい」と要望する。市高齢者福祉課は「代替施設を探すとともに、協議の上で移転に理解を求めていきたい」としている。
【 2019年02月14日 15時30分 】
追記:同じ京都府の、同じ公立大学の、そして同じ京滋大学野球連盟の、京都府立大学硬式野球部の、最近のツイートがこれです。野球をしたい部員がそこにいる限り、これが普通の取り組みだと思うんですよね…。やっぱり、考えれば考えるほど、もやもやします。
7人で野球はできない‼︎
— 京都府立大学硬式野球部 (@kpu_baseball) March 27, 2019
部員大募集中‼︎‼︎! pic.twitter.com/YZwNOfmTBI