いつまで待てばいいのか

記事入力 : 2009/12/05 12:07:03
野球:大邱と光州の新球場、誰のためのものか(上)
選挙向けパフォーマンス、開発への便宜といった指摘も

 大統領が関心を持ってくれれば一気に解決するだろうか。すでに数年前から何度も構想が練られてきた、大邱と光州の新球場建設事業が一向に進まない。安全で快適な球場で野球を楽しみたいと考えるファンは、政治論理とKBO韓国野球委員会)の駆け引きにうんざりしている。

■誰もがドーム球場を口にするが…

 大邱市民野球場は1948年、光州無等競技場は65年に建設された。どちらもすでに老朽化し、利用に不便さを感じるだけでなく、構造面で安全性に問題があると指摘されている。今は文字通りの「邪魔者」扱いだ。そのため、新球場の建設が必要との声があちこちから聞かれる。

 大邱市と光州市は今年10月末、ポスコ建設とドーム球場建設に向けた覚書を交わした。両市ともポスコ建設から、3500億ウォン(約275億円)から4000億ウォン(約314億円)のドーム球場の寄贈を受ける見返りとして、周辺地域の開発権を与えるという条件だった。両市が一般の野球場に比べて建設費用が3倍以上もするドーム球場にこだわる理由は共通している。

 市の財政に影響を及ぼさないためには、民間企業からの投資を呼び込まねばならず、また建設後の事業性まで考慮した場合には、ドーム球場だけが現実的な案だという。野球場建設に地方自治体の予算は使いたくないということだ。

 大邱市体育振興課のチョン・ハジン課長は、「(屋根のない)オープンタイプの野球場では年間100日ほどしか野球ができないため、投資対象としては魅力がない。しかしドーム球場なら、野球以外のさまざまなイベントも開催できる」と語る。光州市体育支援課のシン・ギホ課長も、「ドーム球場の寄付を受ければ、市の財政に影響が及ぶことはないし、球場も複合的な施設として利用できる」と述べ、建設するならドーム球場でなければならないと主張する。安山市は、同市を本拠地とするプロ野球チームがないにもかかわらず、まずはドーム球場を建設するとしている。

http://www.chosunonline.com/news/20091205000036

記事入力 : 2009/12/05 12:07:39
野球:大邱と光州の新球場、誰のためのものか(下)
選挙向けパフォーマンス、開発への便宜といった指摘も

■いつまで待てばいいのか

 「絶対にドーム球場でなければならないのか」と疑問を投げかける声も根強い。大邱市と光州市は年末までにポスコ建設が事業計画書を提出すればこれを検討し、世論にも配慮するという考えだ。しかし、ドーム球場の建設が実際に決まったとしても、敷地の用途変更などといった行政手続きを経てから工事に取り掛かり、さらに完成に至るまでには5年以上掛かりそうだ。

 また来年の地方選挙を前に、現職の知事らが公約として掲げたとしても、「無理なら仕方ない」という形で終わってしまう可能性もあるという。光州選出の国会議員らは、数日前に光州市の朴光泰(パク・クァンテ)市長に会い、民間の事業者に行きすぎた配慮をする結果にならないよう求めた。

 野球の発展やファンサービスのためであれば、ドーム球場だけにこだわるのではなく、ハイテク施設などを備えた一般の野球場でも十分という意見もある。仁川のケースを見ると、以前の桃源球場では観客動員数が年間30万人ほどだったが、文鶴球場ができてからは観客動員数も増え、今年は84万人が詰めかける地域の観光名所になった。

 地方自治体や政府、球団がそれぞれ300億ウォン(約24億円)を負担し、1000億ウォン(約79億円)の予算が集まれば、文鶴球場同レベルの野球場を建設することができる。多くのファンが集まれば、収益面でも問題はないだろう。このような点から、地方自治体によるドーム球場へのこだわりが本当に市民やファンのためなのか、あるいは地方自治体による選挙向けパフォーマンスなのか、真実を見極める必要がありそうだ。

成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者

http://www.chosunonline.com/news/20091205000037

さて、すでに数年前から何度も構想が練られてきていながら一向に進まないガンバ大阪の新スタジアム建設事業を、私たちはいつまで待てばいいのでしょうか。

ともかく、今シーズンは3位で全日程終了。皆さんお疲れさん!次の目標は天皇杯