京春線の複線電化完成

京春線と言えば、春川に行くのにいちど乗ったことがありますが、単線でディーゼルムグンファ号が川沿いを走る、旅情豊かなローカル線の風情がありました。その複線電化工事がずっと進んでいたのですが、ついに開通するようです。

この事業にともなって、城北駅から大回りする従来の路線を、忘憂駅から山をぶち抜いてショートカットする線路を新設して付け替える工事現場は、九里や忘憂里墓地に通う中央線の車中から見ていました。車窓の風情もだいぶ違っていることと思いますし、ソウル駅まで全通する空港鉄道とともに、次の機会にはぜひ乗ってみたいと思います。前に春川に行った時には、これ以上ありえないというくらいの大雨でしたので、できれば晴れた日にでも…。

2010/12/01 15:13 KST
京春線複線電鉄21日開通、ソウル〜春川最短60分に

【大田1日聯合ニュース】コレール(韓国鉄道公社)は1日、ソウルと江原道・春川を結ぶ京春線の複線電化が完了し、21日に開通すると明らかにした。
 これを受け、1日38本を運行していた急行列車「ムグンファ号」が廃止され、電動車が投入される。平日137本(一般96本、急行41本)、週末114本(一般80本、急行34本)の運行で、運転間隔は通勤時間帯が12分、それ以外と週末は20分間。


試験運行中の京春線複線電鉄=(聯合ニュース

 運行時間も大幅に短縮される。急行の場合はソウル・上鳳〜南春川駅間が最大50分短い60分(上鳳駅〜春川駅63分)となる。一般電車は75分(同79分)。運賃は上鳳〜春川駅間2600ウォン(約188円)で、ムグンファ号の運賃5600ウォンから大幅引き下げとなる。

 また来年末からは、韓国初の2階建て座席指定急行電動車を投入する計画だ。最大時速180キロメートルで、上鳳駅から春川駅まで44分、ソウル・竜山駅からは69分で到着できるようになる。

 同社の許准栄(ホ・ジュンヨン)社長は「地域住民に安全で速い交通手段を提供することで、地域発展のけん引役になれば」と期待を示した。

 京春線の複線電化事業は、京春線上鳳駅春川駅間81.3キロメートル(20駅)で進められ、総事業費は2兆7483億ウォンに上る。1997年に着工し、2004年開通予定だったが、予算不足などの影響で先延ばしになっていた。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/Locality/2010/12/01/3000000000AJP20101201002300882.HTML

追記:朝鮮日報』の記事にある路線図が見やすかったので、追加でクリップしておきます。

記事入力 : 2010/12/02 14:00:47
京春線:ソウル−春川の所要時間、63分に短縮
複線電化工事が完了、21日から電車運行開始

 ソウルと江原道春川市を1時間50分で結んでいた京春線の複線電化工事が完了し、今月21日からは所要時間が60分台に短縮される。また、通勤時間帯には電車が12分間隔で運行されるようになるため、交通渋滞の解消につながり、春川からソウルへの通勤も可能になる見通しだ。さらに来年末からは、韓国初の2階建て電車がソウル・竜山−春川間で導入される。なお、京春線の複線電化工事の完了により、これまで運行されてきた急行「ムグンファ(むくげ)」号は今月20日を最後に運行が中止される。

 韓国鉄道公社は1日、複線電化された京春線の電車の試運転が順調に行われており、21日に営業運転が始まれば、ソウル(上鳳駅)−春川間の所要時間は63分(急行列車)−79分(普通列車)に短縮される、と発表した。なお、これまで運行されていたムグンファ号の、ソウル・清凉里−春川間の所要時間は1時間50分だった。

 急行列車は京春線の列車全体の30%を占め、平日は20駅のうち、上鳳・退渓院・坪内好坪・磨石・加平・南春川・春川の7駅だけに停車する。なお、休日には清平駅と江村駅にも停車する。また、運転間隔はこれまでの60分から、通勤時間帯には12分、そのほかの時間帯は20分に短縮される。上鳳駅からの始発列車は午前5時10分、最終列車は午後11時50分に出発する。

 運賃もこれまでのムグンファ号の5600ウォン(約409円)から2600ウォン(約190円)に引き下げられることになった。なお、始発駅の上鳳駅では、地下鉄7号線と中央電鉄線に乗り換えられる。

 来年末からは、竜山−春川間を最高時速180キロで走る全座席指定の急行列車が運行される。韓国初となる2階建て電車が導入され、30−60分間隔で運行される予定だ。

春川=李革宰(イ・ヒョクジェ)記者

http://www.chosunonline.com/news/20101202000052