英語による講義を、何の必要があってやるのか。

…反語ではないですよ。

英語による講義ってのは、英語でやる必要があるからこそやるべきものでしょう。「英語による講義の比率を増やすために英語で講義をする」なんて光景が間抜けなものであるだけでなく、かえって害を及ぼすものであることが、現実によって示されたのだと思います。

ま、これも頭を冷やすいい機会でしょう。

記事入力 : 2011/06/04 11:29:15
大学での英語による講義に不満の声、改善案検討へ
韓国大学教育協議会、政策フォーラム開催

 大学での英語による講義の拡大傾向が、当分は落ち着くものとみられる。これまで各大学は先を争って英語による講義を増やしてきたが、講義のレベルが低下するとの不満の声が多く、大学側もこれを認め、英語による講義の改善案を準備することにした。

 全国200校の大学総長による韓国大学教育協議会(以下大教協)は3日、ソウル・新村の延世大学キャンパスで「国際化時代の大学英語講義、その診断と方向」というテーマで政策フォーラムを開催した。

 大教協は現在、全体の講義のうち英語による講義の割合は、首都圏の主要大学が30%、非首都圏の大学が10%程度と把握している。翰林大学のソン・スンチョル教務研究課長は、このフォーラムで「学生たちを対象に調査したところ、受講前は英語の講義に対する期待が高かったが、受講後には満足度が大幅に減少した。英語による講義では、学生に伝えられる情報の量が減り、学生の思考力や創意力の向上に支障を来たす」と話した。ソン課長は、英語による講義を評価する際、量的な部分ではなく、英語での研究発表の回数や英語教材を用いて授業を行った内容など、質的な部分を評価する必要があり、学生の英語の実力を区分して英語による講義の対策を準備すべきと提案した。

 亜州大学のパク・ヨンドン教務課長は、このフォーラムで英語による講義がマイナスに作用したケースを紹介した。パク課長は「中間試験前に学生の代表が訪ねてきて『今まで英語で講義した内容を韓国語でもう一度整理してほしい』と求めてきた。一方的な英語による講義は、英語の聞き取り練習に過ぎない」と話した。さらに「多様な授業活動が必要で、授業運営方式のモデルを開発し、各大学に広めるべきだ」と話した。

 蔚山科学技術大学のイム・ジンヒョク学術情報課長は「英語による講義は、国際化と密接な科目から施行し、韓国語の混用を許容すべきだ」と述べた。韓東大学のキム・ヨンソプ副総長は「英語で講義を行う教授の語学能力や、英語が必要な科目について綿密に検討する必要がある」と話した。

 大教協側は「英語による講義を行っている大学の現状を考慮し、導入のスピードや優先順位を決定することが重要だ。今後、英語による講義の成功例を発掘し、授業モデルを開発した上で、各大学が活用できるよう支援していく方針だ」とした。

キム・ヨンジュ記者

http://www.chosunonline.com/news/20110604000029