ハッキリ書かれているわけではありませんが、なんとなく先日の「無縁化と孤独死」特集の延長線上で書かれている記事であるような気もします。確かに実際、無関係であるとは言えません。
ただまあ、これらの記事を読む限り、自らの力で現実に立ち向かって人生を切り開いていくことができず、社会的なセーフティネットを必要とする層は、女性よりも男性において増えていくような気がしますねえ。
「ケアの倫理」が女性の専売特許であってはならない時代が、もうそこまで(あるいは、もうとっくに)来ているんじゃないでしょうか。
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もうひとつの声―男女の道徳観のちがいと女性のアイデンティティ
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記事入力 : 2011/08/04 14:34:39
韓国で40代男性と30代後半女性の未婚者が急増「生涯独身」の可能性70万人!?
10年で3倍に増加【金東燮(キム・ドンソプ)保健福祉専門記者】 「30代半ばになった瞬間、急に周りの男性(結婚対象)が消えました」
公企業に勤めるキム主任(36)=女性=は、四年制私立大学を卒業後、すぐに「神の職場」と呼ばれる公企業に入社し、友人たちの羨望(せんぼう)の的となった。仕事に没頭し、結婚は取りあえず後回しにした。弟や妹の大学の学費も出してやらなくてはならなかった。
30代の折り返し地点となる35歳になった昨年「そろそろ結婚しなくては」と周りを見回したが、すでに時遅しだった。年齢、学歴、職業など漠然と念頭に置いていたような男性は見つからず、結婚情報会社では離婚経験者を紹介された。社会人13年目のキム主任は49.5平方メートルのマンションを買った。しかし、配偶者を見つけようと「目の高さ」を少し低くしても、相手を見つけるのは難しい状況だ。40歳を過ぎた大企業の部長、イさん(41)は、結婚する女性の年齢を「33、34歳」と決めて7‐8歳年下の女性を探している。イさんは「女性が年を取ってから子どもを産むのは望ましくないので、少なくとも私より7歳は年下の女性と付き合わなくては」と話した。
結婚適齢期を過ぎた40代の未婚男性と、35‐39歳の未婚女性が急増している。
本紙が7月17日、統計庁の「2010年人口センサス」(人口住宅総調査=日本の国勢調査に相当)を分析した結果、40代の未婚男性は45万632人で、10年前(2000年、13万4685人)と比べて3.3倍増加した。韓国の40代男性の9人に1人が未婚ということになる。30代後半(35‐39歳)の未婚女性も8人に1人で、25万6374人と10年前の8万8354人に比べ2.9倍増加した。
男性は40代、女性は30代後半を過ぎると、最終的に結婚できず独身で暮らす確率が高くなる。韓国の全世帯(1700万世帯)の24%を占める一人暮らし世帯(414万世帯)に加わる可能性がある未婚男女が、現在70万人に達するわけだ。
40代の未婚男性のうち、昨年1年間に結婚した人は3万5000人にとどまった。30代後半の女性も昨年結婚したのは2万6000人にとどまった。チョ・ナムフン漢陽大名誉教授は「通常、50代までに結婚できなければ、生涯独身で暮らすことになる場合が多い。急増傾向を見せ始めた40代の未婚男性と30代後半の未婚女性が、10年後には韓国の家族構造を大きく変える可能性がある」と話した。
記事入力 : 2011/08/04 14:34:51
35‐44歳の韓国人女性、3人に1人が「姉さん女房」【李智恵(イ・ジヘ)記者】 30代後半から40代前半の女性が年下の男性と結婚するケースが増えている。本紙が7月17日、統計庁の結婚年齢資料を分析したところ、昨年結婚した35−44歳の女性4万389人のうち、1万4154人(35%)は、年下の男性と結婚したことが分かった。30代後半から40代前半に結婚した女性の3人に1人は「年上の夫」と結婚する代わりに「年上の妻」になることを選んだ。
専門職のチェ・ジミンさん(35)=仮名=は今年初め、3歳年下の会社員と結婚した。チェさんは「年齢を最初に気にする保守的な年上よりも、私の意見を尊重してくれる年下の男性を選んだ。私も仕事を続けるつもりなので、夫の給料が少ないことは問題にならない」と話した。
年下男性と年上女性のカップルが増えている原因について、韓国女性政策研究院のユ・ヒジョン博士は「夫の経済力に頼る必要がない女性が増えているため。最近の女性たちは年齢に縛られず、積極的に自分の望む男性を見つける傾向が目立っている」と話した。
年下の男性の立場でも、自分より先に社会生活を始め、収入も高く洗練された女性に対する抵抗があまりないという。ユ博士は「最近の女性たちは外見にもかなり気を使うため年下の男性との年齢差が目につかない上、テレビドラマなどで、年上の女性と年下の男性の結婚が頻繁に登場するので、社会的にも自然に受け止める雰囲気が形成されている」と分析した。
一方、女性の高学歴化が進む中、未婚率も高くなっていることが分かった。本紙が「2010年人口センサス」(人口住宅総調査=日本の国勢調査に相当)の資料を分析した結果、満30‐34歳では、修士号を持つ女性のうち3人に2人、博士号を持つ女性のうち2人に1人が結婚していないことが分かった。同年代の男性で学歴が高いほど未婚率が低いのとは対照的だ。
ある結婚情報会社の関係者は「女性は、学歴、経済力、家柄など何か一つでも自分よりいい条件の男性を望むが、一方で30代半ば以降の男性は4、5歳以上年下の女性を望むため、なかなか結婚が成立しない」と話した。
記事入力 : 2011/08/04 14:37:41
ソウルで30代女性の未婚率が30%突破(上)【金東燮(キム・ドンソプ)保健福祉専門記者/キム・ナヨン・インターン記者(成均館大学中文科4年)】 ソウルの30代女性の未婚率が30%台を記録した。
本紙が先ごろ統計庁の2010年人口センサス(日本の国勢調査に相当)を分析した結果、ソウル市江南区の30代女性の未婚率は、2005年の32.8%から昨年には43.5%に急上昇し、全国で最も高くなった。30代の女性の2人に1人が結婚していないことになる。江南区以外では、冠岳区(38.8%)、鍾路区(37.6%)、竜山区(36.3%)の未婚率も高く、ソウル市全体では31.0%となった。
■江南の高学歴・高所得の女性たち
ソウル市内の名門大学を卒業し、広報代理店の代表を務めるAさん(34)=江南区テチ洞=は、独身主義ではないが、仕事が忙しすぎ、理想の男性に出会えずにいる。
Aさんは、いい人がいたら紹介してほしいと周囲に話しているが、いつも「(Aさんは)学歴があり職位も高く、とても気が強そうに見えるので男性は結婚を負担に感じる」との返事が返ってくる。
Aさんは「寂しい老後が心配になるが、自分のことを好きな人がいないのにあえて結婚する必要があるだろうか。今はするべきことがたくさんある」と語った。結婚は「必須」ではなく「選択」だというわけだ。
大学講師のBさん(33)=江南区狎鴎亭洞=は、男性にとって自分の年齢がネックになっているのを知って衝撃を受けた。音大を卒業して米国に留学したため、未婚のまま30代となったBさんは、家柄も良く美人だと評判だが、見合いの席で男性から「こんなに完璧なのに結婚していないとは解せない」と言われて驚いた。
記事入力 : 2011/08/04 14:38:02
ソウルで30代女性の未婚率が30%突破(下)江南区はソウルでも珍しく、30代の女性が30代の男性よりも多いエリアだ。高学歴・高所得で専門職に就く女性が多く、30代の女性4万8183人のうち四年制大学卒業者が55%に達する。専門家たちは江南の未婚率が高い理由について「高学歴・高所得者が多く自分より条件の良い男性がなかなかいない上、親と同居する人が多いため」と分析している。
■未婚率上昇の背景は?
30代男性の未婚率は、2000年の19.3%から昨年には37.9%に上昇した。30代男性の未婚者数も、10年間で80万人から148万人と約1.85倍に増えた。同期間、30代女性の未婚率は7.5%から20.4%に上昇した。
未婚率の上昇は、韓国社会の学歴水準が上がった一方、就職難が深刻化して全般的に晩婚化が進んだためだ。男性の平均結婚年齢は2000年の29.3歳から昨年には31.8歳に、女性は同期間に26.5歳から28.9歳に、それぞれ上昇した。女性の大学進学率も80%以上に上昇している。昨年の統計庁の調査では、15歳以上の未婚女性の46.3%が「結婚はしてもいいし、しなくてもいい」と回答した。
■単身世帯の割合、日本と同水準まで上昇も
昨年には30代後半の未婚女性が25万人を超えた。同年代の8人に1人が未婚ということになるが、結婚は容易ではない。30代後半の結婚は年間約2万6000件にとどまっており、同年代の女性が全員40代になるまでの向こう5年間で、13万人しか結婚できない計算になる。
こうした未婚者が増えれば、現在は24%の単身世帯の割合が、将来的に日本と同水準(東京の単身世帯の割合42.5%)まで上昇すると見込まれる。韓国保健社会研究院のキム・ヨンハ院長は「単身世帯は自身が望まないにもかかわらず仕方なく一人で暮らしているケースが大半だ」とし、社会セーフティーネットなどの備えが必要だと指摘した。