妻と夫、学歴の取り合わせ

この間の社会的変化を踏まえれば、当然の結果だと思います。

しかしまあ、1990年代の半ばから後半ごろにかけて、韓国社会は決定的に変容を始めた、という見方がここでも妥当しそうですね。具体的に言えば、やはりIMF危機なのでしょうか。

IMF危機下の韓国ドラマが伝えるもの - Chikirinの日記

記事入力 : 2011/11/03 13:22
妻が夫より学歴の高い夫婦、17年間で2倍に
夫婦間の「学歴の壁」が崩壊

 2002年に結婚した会社員Kさん(35)の夫は、最終学歴が高卒だ。Kさんは会社に勤めながら大学院でマーケティングを学んでいたとき、夫と知り合った。夫は電気・電子機器の製造技術者で、中堅企業に勤務している。両親や友人たちは「もっと条件のいい人はいないのか」と口にしたが、Kさんは「私もお金を稼げるから、いい人なら学歴は関係ない」と言い、夫と結婚した。

 韓国ではかつて、妻よりも夫の学歴が高いか、夫婦とも同じ学歴のケースが多かった。女性の学歴が男性より高いと、話題になるほどだった。だが、こうした風潮は1990年代以降に崩れ始め、今では妻の学歴が夫より高いケースが、夫の学歴が妻より高いケースと同程度になった。韓国社会に伝統的に存在していた夫婦間の「学歴の壁」が事実上崩壊したというわけだ。

 こうした研究成果は、高麗大の金景根(キム・ギョングン)教授と、米国ペンシルベニア大のパク・ヒョンジュン教授が最近「教育社会学研究」で発表した論文『韓国社会の教育的同質婚:時系列の推移とその含意』で明らかになった。金教授たちは、1993年から2009年までの17年間に受理された初婚夫婦の婚姻届約400万通をデータベース化して分析した。

 その結果によると、1993年には最終学歴が異なる夫婦のうち、妻の学歴が夫より高いケースは22.6%、夫の学歴が妻より高いケースは77.4%で、3倍以上の差があった。ところがその後、妻の学歴が夫より高い夫婦の比率が次第に高まり、2007年には45.7%に達し、夫の学歴が妻より高いケース(54.3%)と同程度になった。また、(最終学歴が同じ夫婦を含む)全ての夫婦の中で、妻の学歴が夫より高い夫婦の比率は、1993年の6%から、2007年には10.5%に増えた。

 こうした変化の原因について研究グループは「1990年代以降、韓国社会での女性の教育水準が、男性に比べ相対的に早いスピードで向上したためだ」との見方を示した。1993年には、大卒の妻は全体の30%、大卒の夫は全体の45%だったが、2007年には大卒の妻が69%、大卒の夫が70.5%と、似たような数値になった。

 一方、学歴が同じ男女が結婚する傾向が弱まっていることも分かった。1993年には、学歴が同じ配偶者と結婚するケースが、そうでないケースの5.7倍に達していたが、97年には4.6倍、2000年には4.0倍、04年には3.8倍、07年には3.6倍となった。

 こうした傾向について金教授たちは、1990年代以降の韓国社会で▲女性が高等教育を受ける機会が増え▲所得水準が向上し▲「学歴インフレ」によって学歴事態が持つ社会的な価値が低下し▲学歴を結婚の条件としてあまり重視しない人たちが増えた−ことを理由に挙げた。

兪碩在(ユ・ソクチェ)記者 , カム・ヘリム記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/03/2011110301174.html