『東洋経済』の「ことりっぷ」記事

最初は、オヤジメディアが取り残している「女子の常識」をあぶりだしてくれてるかと期待して読み始めたのですが。

爆発人気『ことりっぷ』が変える女子旅の常識 - 東洋経済オンライン

蛍光色の文字やカラフルなイラスト――。派手な表紙が競うように並ぶ旅行ガイドの売り場に、“地味さ”ゆえにヒットする、異色のガイドブックがある。昭文社の『ことりっぷ』は、2008年の発売から約5年間で累計900万部を販売。いまや20〜30代の旅好き女子に、存在を知らぬ者はいない。

装丁、内容とも、旅行ガイドの定番から大きく逸脱する『ことりっぷ』が支持される理由とは。生みの親である菊地由香ブランドマネージャーに聞いた。

http://toyokeizai.net/articles/-/31052

その点でももちろん、いろいろ示唆的で興味の湧く話です。が、それにとどまらない発見もありました。

――いろいろな点で『ことりっぷ』は、これまでの旅行ガイドの王道と違うわけですね。社内を説得するのに苦労はありませんでしたか?

もう、本当に大変でした(笑)。企画を出した当初、特に社内で決定権を持つような男性陣に、『ことりっぷ』ならではのかわいらしさが全然伝わらず、「旅行ガイドに見えない」とか「地味で目立たない」など、さんざんな言われようでした。

――情報を詰め込みすぎないというのも、やはり『ことりっぷ』テイストのひとつなのでしょうか。

そうです。必ず巻頭に観光のモデルコースを入れているのですが、ほかのガイドよりゆったりめに組んでいます。美術館を見るのに、もちろん10分では足りないし、女性のランチは45分では短いですよね。

また、メインの目的地のAとBがあったら、必ずその過程にあるカフェとか、雑貨屋の情報を入れます。たとえば京都で、お寺ばっかり6件連続で回るとか、正直きついですよね(笑)。女性なら、途中でカフェに入って撮った写真をみんなで見るとか、そういうことをしたいものです。

男性の思考はまったく逆で、「次の寺が待っているのに、なんでお茶しなきゃいけないの?」と思う人が多いでしょうね。ただ、今の女子旅には無理しすぎないという雰囲気があります。せっかく旅行に行って、疲れだけたまって帰ってくるのは、もったいないと。

――今後の『ことりっぷ』の野望はなんでしょうか。

旅行は、女性にとって元気の源になっていると思います。知らない場所を訪れるのはリフレッシュになりますし、プランニングするだけでも、脳トレになりそうです。

加えて自治体も、女性がたくさん来ると元気になります。その間をつなげる役割を、『ことりっぷ』が担っていきたい。どこの自治体も少しでも女性に認知してもらえるように、独自の取り組みをたくさんやっているのですが、まだまだ届いていないように感じます。

女性が年間で美容院に行く平均回数は、徐々に減っているそうですが、旅行に行く回数は、直近でも減っていません。これをさらに、「今年はもう1回、旅行に行きたいな」と思うきっかけとなるような旅行ガイドを作って、“ことりっぷ経済効果”を出していきたいです。

ふむ。これ、隙間の空き時間に何でもかんでも日程を詰め込んで、頼みもしないのにいっぱいいっぱいになって勝手に疲弊してるオッサンの、発想の転換のきっかけになりはしませんかね。スケジュール的に空白の時間は、無駄な時間とちゃいますよ…。

発想の転換としての「労働の女性化」が提起されてもうずいぶん経つと思うのですが、「旅行の女性化」というのも、ちょっと考えてみてもいいテーマのような気がしてきました。

労働力の女性化―21世紀へのパラダイム (有斐閣選書)

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ことりっぷ 仙台 松島・平泉 (旅行ガイド)

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ことりっぷ 会話帖 韓国語 (海外旅行 会話集)

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そして昨日も、ジニちゃんはかわいいし、スンヨンも頑張ってます。

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今日も一日、マイペースで頑張っていきましょう。