【仙台の風景】東北学院大学土樋キャンパスと東北大学片平キャンパス

複数のキャンパスを抱える両大学ですが、この両キャンパスは仙台駅からも徒歩圏に、南北に隣り合って広がっています。ちなみに面積はだいぶ違います。

今回、こんなお散歩コースを選んだのは、こちらの記事を見てのことです。

国内最古の宣教師住宅、東北学院大が魅力探る 仙台でシンポ


東北学院が所有する旧宣教師住宅「デフォレスト館」=仙台市青葉区土樋1丁目

 東北学院大土樋キャンパス(仙台市青葉区)にある国登録有形文化財で、国内最古の宣教師住宅「デフォレスト館」の魅力を紹介するシンポジウムが21日、同キャンパスの押川記念ホールで開かれる。建築史学の視点に立った調査の成果を報告しながら、仙台に残る貴重な明治建築の保存活用策を話し合う。

 デフォレスト館は1887(明治20)年、米国人宣教師デフォレスト(1844〜1911年)の住宅として設計され、地元職人が建築した。木造2階の洋館で、長崎や神戸など外国人居留地で流行した米国のコロニアル様式を採用している。

 デフォレスト死後、代々の宣教師住宅として使われ、1940年に東北学院の所有となった。教職員組合の集会所などとして利用され、東日本大震災後は立ち入りが禁止されている。

 東北学院は2013年3月の文化財登録を前に12年に保存・活用策の検討に着手。東北大大学院の野村俊一助教(建築史学)らが来歴や意匠を調査した。

 その結果、外部に鬼瓦など和の意匠を取り入れ、屋根裏には和風建築の技術を用いるなど和洋折衷の変則型ということが分かった。設計したのは当時の宮城県土木課営繕技手だった。

 シンポジウムでは、野村助教が調査の概要と成果を報告。神戸大大学院の足立裕司教授(建築史学)は、各地の洋館と比較したデフォレスト館の特徴を紹介。パネル討論では活用策などを探る。

 東北学院デフォレスト館保存復元検討委員会メンバーを務めた東北学院大の桜井一弥准教授(建築デザイン学)は「仙台では数少ない貴重な洋館が刻んだ歴史と価値を共有したい」と話す。

 シンポジウム「登録有形文化財『デフォレスト館』の魅力」は午後2時開会。入場無料。定員300人。連絡先は東北学院広報課。

2014年02月19日水曜日

http://www.kahoku.co.jp/news/2014/02/20140219t15035.htm

というわけで、まずは東北学院大学へ。

広くはないキャンパスですが、正門正面の本館、右手の礼拝堂など、デフォレスト館以外にも趣ある建物が並んでいます。



130年近い歴史を持つこのミッションスクールについて知りたければ、図書館脇にある大学博物館とともに、礼拝堂地下にある資料室を訪れることをお勧めします。



で、東北大学。この片平キャンパスだけでも、東北学院の何倍あるんでしょうね…。

こちらでももちろん、歴史ある建物や記念碑をたくさん見ることができますが、校史に興味があれば、まずは東北大学史料館に足を運ぶべきでしょう。魯迅と仙台医専との関わりについては別枠推しになっていますが、東北大学くらいになれば、語るべき歴史は他にもいくらでもあります。


回想 東北帝国大学―戦中戦後の文科の学生の記

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いろいろ見て回ってみましたが、中でも興味を引いたのがこちらの建物。


SKK…?

ひょっとして、ジヨンの通うあの成均館(Sung Kyun Kwan)ですか?


まあたぶん、仙台高等工業学校Sendai Koto Kogyo)だとは思うのですが。

仙台高等工業学校 - Wikipedia

近代建築散策 - 東北大学電気通信研究所付属21世紀情報通信研究開発センター(旧仙台高等工業学校建築学科)

ともあれ、軍都であると同時に学都でもあった仙台。両キャンパスとも、その貴重な財産だと言えますね。