【長崎の風景】東山手・オランダ坂と活水女子大学

観光スポットが集中する南山手・東山手の一帯ですが、個人的に好きなのは東山手のほうです。商売っ気が少なくて落ち着いているのがいいですね。


オランダ坂界隈に残る洋館は、建物そのものもそこから長崎港に向けて広がるバルコニーからの眺望も素敵です。ここなどは、香港上海銀行の支店長クラスが住んでいたという話にも納得です。


ここからもう少し坂を上ると見えてくるのが活水女子大学。1879年にメソジストの宣教師であったエリザベス・ラッセルによって創立されたという、近代日本女子教育の草分け的存在です*1

オランダ坂と一体化した東山手キャンパスの雰囲気はとても魅力的なのですが、協定締結校である韓国の梨花女子大学校とは違って、部外者がそうそう立ち入れるようなところではありません。

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そんなに広くもないですし。


その代わり、向かい側にある洋館・東山手十二番館が、かつてはロシア・アメリカの領事館や活水女子大の施設などとして使われていたようですが、「長崎市居留地私学歴史資料館」として資料展示を行なっていて、活水女子大を含む長崎発祥の私学教育の歴史を紹介しています。

旧居留地私学歴史資料館(東山手十二番館)|長崎市観光・宿泊ガイド あっ!とながさき


一般人がこのキャンパスを見て回れる機会はたぶん、オープンキャンパスか学園祭くらいでしょうね。


*1:「Kassui」ではなく、「Kwassui」なのも、そのへんを感じさせてくれます。