京都産業大学文化学部に「京都文化学科」新設へ

へー。京都産業大学と言えば、京都の大学の中でも比較的歴史の浅い大学で、どちらかと言えば実学志向が強くて文化学部は学内でも影が薄い印象があるのですが、これで何かと注目を集める存在へと浮上してくるかもしれませんね。

2015年4月 京都産業大学文化学部 京都文化学科 新設!(設置申請予定) - 京都産業大学

この辺を読むと、学科構想の重点がどこにあるのかが見えますね。

養成する人材像

 定評ある本学のキャリア教育の蓄積を生かし、京都、関西地方の地元企業とインターンシップなどを通じ緊密に連携し、就職実績の向上につなげる。

1.地方公務員、NPONGO職員など、地域社会形成のプロデューサーとなり得る人材
2.旅行業・宿泊業、運輸業、伝統産業など、国際都市京都の特色ある産業の担い手となり得る人材
3.学校教員や学芸員、図書館司書など、地域文化・地域教育の発展の担い手となり得る人材

上賀茂のキャンパスは京都市内の中でも決して市街地ではありませんが、それでも「京都に位置する大学であること」を最大限に生かしていこうという試みであると思います。ただ、京都の有力私大である立命館龍谷に続いて京産大でもこうやって大々的に打ち出されると、京都の他の私立大学がオリジナリティを出しながら後追いするのはけっこう大変でしょうね。

京産大に「京都」冠する新学科 来春設置

 京都産業大は28日、「京都」を冠した学科として国内の大学で初となる「京都文化学科」(仮称)を2015年4月に文化学部に新設すると発表した。京都の歴史や文学、芸術を学び、世界に発信する人材を育てることを目指す。

 1年から祇園祭の運営の手伝いや社寺・遺跡の調査を通じて京都の文化を学ぶ。地元の自治体や企業と連携してインターンシップを行い、実践力を高める。

 定員は100人。コースは「京都文化」と、卒業要件として長期留学や英語能力試験で一定の得点の取得を課す「京都文化英語コミュニケーション」がある。

 京産大によると、立命館大や龍谷大などに京都の文化を学ぶコースがあるが、京産大の新学科が最大規模という。文化学部の若松正志教授は「京都の地域社会のリーダーとなる人材を育てたい」と話している。

【 2014年03月29日 21時59分 】

http://www.kyoto-np.co.jp/education/article/20140329000108