東大とソウル大が相互に事務所開設

聯合ニュースには少し前に載っていたのですが、日本側の報道も出てきたところで併せクリップ。

自他ともに認める国内「最高学府」である両大学は、これまでにも各分野の色々なレベルで交流・協力関係を築いてきたんだと思いますけど、相互に相手大学内に事務所を開設して研究員を常駐させるとなると、間違いなく関係の強化にはつながっていくでしょう。

「昨今の冷え込んだ日韓関係」などというちんまい目先の問題を超えた先まで見据えた協力関係が構築できることを、期待しておきます。

東大内に「ソウル大オフィス」開設 協力を強化
2014/04/14 17:08 KST

【ソウル聯合ニュース】東京大に14日、「ソウル大オフィス」がオープンした。

 東京大とソウル大は同日、東京大で「ソウル大学東京大事務所」(Seoul national University UTokyo Office)開所式に続き、オフィス相互設置開所記念シンポジウムを開いた。

 両大学は昨年10月にオフィスの相互設置について合意している。

 同オフィスは研究・教育の協力強化のための各種支援業務を遂行する。

 ソウル大は冠岳キャンパスに「東京大オフィス」を用意し、年内に開所式を行う予定だ。

 ソウル大は東京大との協力を強化するため、現在、国際協力本部が行っている日本に関する講座「SNU in Tokyo」に対応するプログラム、「UT in Seoul」の東京大での開設を推進する。また、共同運営講座や共同教科目の設置、大学院の複数学位制の拡大などを検討している。

 ソウル大学の呉然天(オ・ヨンチョン)総長は開所式で「今回のオフィス開設は両大学の交流協力の転換点になる」とした上で、「韓日最高の大学の頭脳が協力し、共通の利益を追求する一助となることを願う」と述べた。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2014/04/14/0400000000AJP20140414002300882.HTML

東大・ソウル大、相互に事務所 日韓関係改善へ、専従の研究員
2014年4月18日05時00分


互いに署名した事務所設置の覚書を手にする東大の浜田純一総長(右)とソウル大の呉然天総長=14日、東大本郷キャンパス

 東京大学ソウル大学は、互いの大学に学術交流を推進するための事務所を開設した。共同研究や教員・学生間の交流を通して双方の研究力を高めるとともに、冷え込んだ日韓関係の改善を図る狙いだ。

 両大学は1990年に交流協定を結んで、留学や研究面での交流を重ねてきた。

 今回は互いの大学に、家賃、光熱費、通信費が免除される常設の事務所を設置。専従の客員研究員を置き、交流の支援体制を大幅に強化する。

 両大学が共有するのは、「ここ十数年で最も悪化した状態」(木宮正史・東大大学院教授)とされる日韓関係への危機感だ。両国の現政権発足から1年以上たつ今も、安倍晋三首相と朴槿恵大統領による日韓首脳会談は実現していない。

 14日の事務所開設記念シンポジウムでは、ソウル大の朴チョル熙教授が「等身大の相手国を理解するため、東大に現代の韓国、ソウル大に現代の日本を学ぶ共同講座を設けてはどうか」と提案した。

 東大の浜田純一総長は「日韓両国の友情と関係強化に、東大とソウル大が今後も大きく貢献することを祈念している」。ソウル大の呉然天総長は「両大学には、日韓両国の堅固な友情と相互信頼を促進する責務がある」と話している。(伊東和貴)

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11090435.html