【北京の風景】北京市八宝山革命公墓
お話としてはこちらの続きとなります。北京市最大の葬儀場・火葬場である八宝山殯儀館は、八宝山革命公墓に隣接しています。
この革命公墓の来歴や詳細については、下記の説明ページなどをどうぞ。「革命公墓」という名前が付いたのは1950年のことですが、それ以前の16世紀、明代から墓地として使われてきたという、由緒ある墓域のようです。
日本語での訪問記としては、下記のものが目につきました。
日本人スタッフのつぶやき259 八宝山ってどんな山？ - 中国国際放送局
で、実際に行ってみたわけです。
南から門をくぐった先の直線的な通路の両側にも墓域が広がっていますが、そちらは比較的新しいものです。
その道を突き当たったところには、ちょっとした広場・駐車場と、「革命公墓骨灰堂」という看板を掲げた建物が見えます。一区画をぐるっと囲い込んだそこは、早い話が納骨堂なのですが、「関係者以外立ち入り禁止」ということになっているらしく、私のような闖入者はつまみ出されてしまいます。
そこでこちらはいったんパスすることにして、東側にある革命公墓の事務所と北京市殯葬協会の建物を横目に見ながら、革命公墓骨灰堂の裏手にある「革命公墓骨灰堂 北院」をかすめつつ、いよいよ本格的に墓域に足を踏み入れます。
ここから先は（も）、「どこに誰が埋葬されているか」とか、埋葬時期や墓の規模・形式などについて、学問的に検討する用意は全くありませんので、写真を並べながらテキトーなコメントをつけていくとしましょう。
最初に見えてくる墓域では、手前のほうには趣向を凝らして個性的な、かなり大きなお墓が並んでいます。遺体を葬るスペースが十分に確保されている土葬墓であることは容易に見てとれます。
他方、その奥には、もっと定式化され、スペース的にも火葬墓であることが明らかなお墓が並んでいます。かなりの比率で墓石に張り付けられている紙片は、遺族に服務弁公室に連絡することを求めるもので、おそらくは管理費の未納を知らせるものです。国費によって維持管理がなされる韓国の国立墓地とは違い、ここは「地獄の沙汰も金次第」という原則が適用されるようです。
個人名の墓も、夫婦で合葬されている墓もあります。外国人の墓も少なくありません。また、でかいものはでかく、そうでないものはそれなりに、新しいものの中には古い墓域を細分化して切り売りしたようなものも目につきます。
こうした墓石が並ぶ先には、樹木葬の墓域があります。先ほどの墓域に比べれば、木々も植わって開放的な雰囲気ですが、よく見てみると、墓地の土地利用という意味では必ずしも効率的・経済的と言えないのではないでしょうか。
ここの墓域のスペースの使い方からすると、そういう（韓国的な経済効率至上主義の）観点から採用された葬法ではないように見えます。
そのさらに先のいちばん奥まったところには、樹木葬の墓域に挟まれて、広すぎてかえって侘しくも感じられてしまうお墓があります。ここまでくると、「そんなに広さは要らん」と思えてきます。
ここまで来ても、革命公墓全体の数分の一を見たに過ぎないのですが、この調子でやっているときりがないので、残ったところから2ネタばかり。
まず、先に入ろうとしてつまみ出された革命公墓骨灰堂の内部についてです。門の隙間からのぞき込むと、こんな感じで中が見えます。これは、韓国でもしばしば見かけた屋外型の壁式納骨堂ですね。域内には建物もありますから、屋内型の納骨堂もあるのでしょう。
これは明らかに、土地利用の効率性を追求した形態と言えます。古くてでかい墓が残っている一方、こうしたコンパクトな納骨堂もあったりする多様性、言い換えれば墓同士の「格差」もしくは「バランスの悪さ」は、この革命公墓の特徴として数え上げることができるでしょう。
で、この革命墓域の北側には、広大な土地が広がっているのですが、こちらはどうも墓地不足を解消するための拡張用地となっているようです。それとともに、現在は北京市の管轄となっている八宝山革命公墓を国家公墓（国立墓地）化する計画もあるようです。
「百度百科」の解説には、先行事例としてアメリカのアーリントン墓地などとともに韓国のソウル銅雀洞にある顕忠院や日本の千鳥ヶ淵戦没者墓苑などの名前も挙がっています。
墓地扩建
据北京市殡葬管理处透露，北京市已开始重新规划设计八宝山革命公墓，计划将其建成中国首个国家公墓。
经过专家多次研究论证，革命公墓改扩建工作已进入规划阶段。为解决革命公墓用地不足的问题，在革命公墓的北侧扩征260多亩山地，扩大现有规模。
“鉴于八宝山公墓所具有的特殊地位，我们力求把革命公墓建设成为世界一流的国家公墓，让它真正成为首都乃至我们国家殡葬业的一张名片，成为了解我们民族精神和革命历史的一个独特窗口。”市殡葬管理处有关负责人说。
据了解，在国外，不少国家都拥有自己的国家公墓，比如美国华盛顿阿灵顿公墓、奥地利维也纳国家公墓、柏林多罗顿国家公墓，韩国汉城铜雀洞国家公墓，另外，日本也计划将收纳无名战士遗骨的东京千鸟渊墓地扩充成为国家公墓。
据悉，国外只有现役和退伍军人以及相当级别的政府官员，才有资格选择在国家公墓安葬。国家公墓在一个国家中具有崇高的地位，人们通过不同方式对安葬在这里的人表达他们的敬意。
http://baike.baidu.com/view/22493.htm
ぜんぜん体系的ではありませんが、とりあえずそんなところにしておきましょう。
