「4ない運動」という、求人の宣伝文句

昨日の「クリック」という動画を見ていて思いだしたこと。

最近はネットに移行したせいか、あまり見かけませんけど、数年前までは繁華街などで求人情報の載ったフリーペーパーみたいなものをよく配っていました。

女の子向けの「高額バイト」がいろいろ掲載されている、早い話が無料の風俗求人誌です。

ああそうそう、この手のヤツですね。

http://yukai-life.jp/articles/kanto/magazine/

こういうのを配ってたりすると、面白半分に貰って読んでネタにして笑ったものです。で、その中のネタでいちばんツッコんだのが、「4ない運動」って謳い文句です。

「脱がない」「舐めない」「触らない」「触られない」

…の4項目なんですけどね。まあ、「ノルマがない」とか「暇じゃない」とか、いくつかのバリエーションがありますけど、どれもおおむね似たようなものです。

で、「安心安全」を喧伝しつつ、「高額時給(日給)」を謳い文句にするわけです。




「そんな調子で、どこの男がこんな時給になるほどの金払うっちゅうねん!」と、普通は思うと思うのですが、その「普通」ってどこまで通じる常識なのか?と改めて問うてみれば、そこからこぼれる人がいないわけではない、とも思うのです。

「時給3万ウォン」だの「お話しするだけで9万ウォン、いや10万ウォンにしちゃおう!」だのいった売り口上に対して、鼻で笑える人もいれば、「本当に?」と食いつく人もいる。

「アホみたいな高給の求人には裏がある」という「常識」を広めることが「性売買防止」に直結するかどうかは、定かではありません。そもそも、騙されてその世界に足を踏み入れる人が、すべてではありませんから。

が、「少なくとも騙されないようにするためには、世の中に対する知識がある程度は必要となってくる」ということくらいは言えそうです。

日本の風俗嬢 (新潮新書 581)

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