NHKドキュメンタリー・にっぽん紀行「草刈りに捧げた人生〜福井 鯖江市〜」

ここのところ、いつにない数で鯖江嶺北霊場のことを検索して来られる方が多かったのは、NHKがこの番組をやっていたからだという推察はついていました。ただ、観てなかったんですよ。

鯖江・嶺北忠霊場

ところが昨日、ブラタモリの毎週録画予約の枠でこの番組が録画されていたのに気付いて、実際の放送を私も観ることができました。

あそこがあんなに綺麗に維持されていたのには、こんな話があったのですね。

にっぽん紀行「草刈りに捧げた人生〜福井 鯖江市〜」 
8月15日(土)午後7時30分〜午後7時57分

メガネフレームの国内シェア9割を誇る福井県鯖江市。かつてこの町には、陸軍歩兵第36連隊の駐屯地があった。福井県内を中心に多くの兵士が集まり、戦地へと向かっていった。戦後、敷地の一角は「嶺北霊場」となり、25,165柱の戦没者が今もここに眠る。1万4千㎡を超える敷地には、青々とした芝生と遺族が植えた樹木が生い茂り、園内は荘厳な雰囲気に包まれている。 この場所で50年、毎日草刈りと植木の剪定を続けてきた男性がいる。岩堀修一さん、82歳。雨の日も風の日も、岩堀さんは一人黙々と草木の手入れを続けてきた。自分の父、そして幼いころよく遊んでくれた兵士たちが眠る忠霊場を、岩堀さんたち地域の人は命をかけて大切に守ってきた。戦後まもなくGHQから撤去命令が出た時も、岩堀さんたちは手をつないでバリケードを作り、進入を拒んだという。 時間の経過とともにここがどんな場所なのか、それすらも知らない人が増えてきた。この数年、何度も大病を患い生死の境をさまよってきた。どうやって忠霊場を後世に引き継げるか、見通しも立っていない。それでも月に幾人かはここを訪れる人たちがいて、その人たちと眠る兵士たちが気持ちよく再会できるようにすることが、自分の役割だと岩堀さんは考えている。 戦後70年、今年も嶺北霊場で過ごす、岩堀さんの夏を見つめる。

http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/1934/2110163/index.html

歴史の重みを感じる 神明エリア探索 - さばかん 鯖江観光公式サイト