先日記事にしたタクシー会社による代行サービスと基本、似たようなサービス内容であると思います。ただ、代行サービスの提供という以外にもいろいろ考えているようですし、そもそも母体の性格が異なれば、提供できるサービスのあり方や強みに違いが出てくるんではないでしょうかね。
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だとすれば、墓参りや墓管理に強みのあるお寺さんと、送迎が本業であるタクシー会社との連携、なんてのは当然考えられるわけです。このサービスが一般的な広がりを見せるようなら、そのあたりのビジネスモデルもいずれ確立していくんでしょうね。
墓もり和尚、お寺の住職が法人設立
鯖江市、宗派超え墓の管理代行
2020年9月1日 午後5時00分
福井県外在住者の依頼を受け、墓参りを代行する高田義紀住職(左)=8月13日、福井県鯖江市中戸口町の明厳寺福井県鯖江市中戸口町の浄土真宗本願寺派明厳寺は、墓参りや墓の管理のサービスを代行する一般社団法人「墓もり和尚」を9月1日に立ち上げた。高齢者や障害者などにサービスを代行してもらう形を目指す。高田義紀住職(53)は「宗派を超えて、いろいろな方の困りごとに対応していきたい」と話している。27日には福井市内で無料相談会を開く。
人口減少社会の中で、墓の管理は全国的な社会問題になっている。特に墓じまいについては、家族の間で意見が割れ、結局、長年墓は放置されることになり、雑草などで荒れてしまうケースも多いという。
明厳寺は門徒の要望などもあり、宗派を超えてサービスを提供する法人を立ち上げることにした。
サービスの柱は(1)墓参りの代行(2)墓の管理の代行(3)墓まで送迎する墓参りの同行。(1)は帰省できない県外在住の人たちなどの要望に対応し、先祖や故人へのあいさつのほか、希望があれば読経も行う。特に今年は新型コロナウイルスの影響で、帰省したくてもできないケースがあるという。
(2)は墓周辺の雑草除去やごみ拾い、献花などを行う。作業前後の状態を写真撮影し、依頼者に提示する。(3)は高齢で墓参りができなくなった人たちを介助しながら墓まで送迎する。
サービスは、元気な高齢者や障害者に担ってもらう形を目指している。高田住職は「高齢者には、サービスを通して、社会とかかわり、生きがいを持ってもらいたい。障害者には雇用の場にしてもらいたい」。法人は依頼者と請負者のマッチングを行っていく予定。
高田住職は「先祖の一人でも欠けたら、今の自分は存在しないと気付かせてくれるのが墓。サービスを通して、先祖を大事にするという日本人の心を、後世に伝承していくことができたら」と話している。
27日には福井市羽水2丁目の「大和屋」で説明会を開く。問い合わせは明厳寺。