新スタジアムの竣工式にナビスコカップ決勝進出と、ガンバ大阪的には言うことのない週末でした。
遠藤、熟練のFK=G大阪救った値千金弾−ナビスコ杯サッカー
後半、先制のFKを決めるG大阪の遠藤(右手前)=11日、万博前年王者の窮地を救ったのは、今季も頼れる遠藤だった。0−0でも敗退が決まるG大阪。攻撃が手詰まりになっていた後半12分、35歳がFKでネットを揺らす。均衡を破って流れを変えた。
元日本代表MFは今季の公式戦、得意とする直接FKで1点も取っていなかった。しかしこの場面は自信をみなぎらせ、ゴール前中央で球をセット。GKの位置と、ずらりと横に並んだ新潟の壁を確認した。「GKはボールが見えていない。(壁を)越せば入る」と確信し、熟練の右足で縦回転をかけてゴールへ。長谷川監督も「素晴らしいシュートだった」と舌を巻いた。
後半、先制のFKを決め、チームメートに祝福されるG大阪の遠藤(左から4人目)=11日、万博第1戦はリーグ戦とACLとの連戦を考慮されて休養。「いいリフレッシュになった」と気分良く臨んだ一戦でしっかりと働いた。1点リードした後は、攻め急がずに左右に球を散らして試合をコントロール。「遠藤さんが入ると、ガンバの攻撃は変わる」。新潟のDF大井も、相手司令塔の大きな存在感を認めた。
攻守の軸となる日本代表のFW宇佐美、GK東口らが不在でも勝負強さは不変。G大阪で遠藤の影響力は絶大だった。連覇へ向けて「勝ち続けて成長していく」。歴戦のMFが言葉に力を込めた。(2015/10/11-18:39)
2015.10.10. 18:14
ガンバ大阪の新スタジアムがお披露目…サポーター「待ち焦がれた瞬間」
10日、ガンバ大阪の新スタジアム「市立吹田サッカースタジアム」の竣工式が行われた。このスタジアムは日本で初の事例となる「寄付金でつくられたスタジアム」。2008年に構想がスタートし、2012年から募金活動を開始。ガンバを愛するファン・サポーターの個人や、地元企業を中心とする法人からの寄付金、それに日本スポーツ振興センターからの助成金などによって建設費の140億円が賄われた。
竣工式でガンバ大阪の野呂輝久社長は、「この日を迎えられたことを大変喜ばしく思うとともに、寄付者の皆様に心より御礼を申し上げます」と感謝の意を述べつつ、「このスタジアムを、スポーツを中心としたエンターテインメント施設にする」と決意表明。新スタジアムは、この日に吹田市から任命されたガンバ大阪が指定管理業者となり、48年契約という異例の長期契約が結ばれたことも明かされた。
竣工式、指定管理任命式などが行われたあとには、寄付者を招待しての竣工イベントを開催。およそ5000人のファンがゴール裏に集結し、新スタジアムの竣工を祝うコレオグラフィーを披露した。その後、来場者は思い思いのままに新スタジアム内を見学。
募金をしたという吹田市に住む会社員男性は、「待ち焦がれた瞬間です。まさか、こんなに立派なスタジアムが本当にできるとは……。寄付したことを誇りに思うし、これからこのスタジアムが地域の象徴になっていってほしい」と喜びのコメント。
臨場感抜群で、最先端テクノロジーも
なお、このスタジアムはサッカー専用で、スタンドからピッチまでの距離が最短で7メートルと臨場感抜群。座席はすべて屋根で覆われるため快適な観戦が楽しめる。また、照明はすべてLED。スタジアム内はWi-fiフリーとなる。さらに、監督・選手が座るベンチは日本有数のシートメーカーである「BRIDE」製と、細部に至るまで最先端のテクノロジーが導入されている。
ガンバ大阪は2016シーズンよりこの新スタジアムを使用。クラブハウスもスタジアム内に移設される予定となっている。
ただし、極私的には万全でない体調を抱えながら、3連休ではないただの週末なのです。ヤットさんのフリーキックと新スタジアムを心の支えに、今週を乗り切っていかなければ…。