【南海の風景】南海追慕ヌリ・その1:平峴平里自然葬追慕墓域(前編)
久々の南海共用ターミナル。そしてタクシーで久々の南海追慕ヌリ。
過去にも来たことのある場所ですので、まずは新しく目につくところから。
最初に目に留まったのは、右手の共同土葬墓域の頂上に新しく置かれた幽宅の丘なのですが、それはとりあえず後回しにして、そこから眼下に見えるこちらの墓域から見ていくことにしましょう。
真新しいコンクリートを打たれた坂道を降りて、そちらのほうに行ってみます。
「平峴平里自然葬追慕墓域」とあります。で、その裏に、事業の経緯が刻まれています。
「自然葬地竣工記
平峴平里共同墓地は、1921年、6つの村の住民の協力で造成され、今日まで埋葬されてきた中、葬墓文化の変遷により、既存の墓地700余基をすべて改葬し、自然葬墓域工事を成功裏に完工したことにより、「平峴平里自然葬地追慕墓域」として造成されたことは、関係機関の支援と住民の声援で成り立ったものであることを、この碑に刻んでおく。
工事概要
位置 南海郡西面煙竹里山7番地 24,000平方メートル
総事業費 10億ウォン(国費5億6000万、道費2億、郡費2億4000万)
工事期間 2013年7月〜2014年7月
2014年7月 日」(「平峴平里自然葬地造成推進委員会」の名簿は以下省略)
ちなみに、ここのもともとの姿は、こちらの記事にあります。こういう古い共同墓地がどうなったか、もう少し具体的に見てみましょう。
最初にあるのは、ここにあった共同墓地の無縁墓を改葬した墓域です。今後もおそらく、無縁墓域として利用されていくことになると思われます。
で、斜面に広がるこの無縁墓を上り詰めた先には、別の墓域が広がっています。この自然葬地のいちばん高いところです。
ここは、旧共同墓地に埋葬されていた墓地のうち、身元の分かるものを家族ごとに改葬した家族墓域です。
これ、墓石といい、占有面積といい、自然葬というか、南海追慕ヌリ的に言えば(反対側の斜面にある)納骨平葬墓そのものですね。
ここまで、まだ新規受け入れのための墓域にはたどり着いていませんが、それはまた改めて。