さらに続き。
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栄華院の入り口のある案内図をもう一度。
ここまで来てあと残っているのは、栄華院より北(奥)のエリアですね。まあだいたいいつも通りのパターンです。順番に行きましょう。
まずは目の前の平葬墓域。これは、上から見下ろしたほうがわかりやすいですね。
手前が平葬墓域、建物向こうが昔の呼び名で平峴共同墓地です。平葬墓域では、段になっている各墓域ごとに横一列に墓石を並べているのがわかります。宗中(門中)の墓地を場所取りして囲い込むスタイルが席巻する平峴と異なる特徴を持っていることは明らかです。
続いて煙竹共同墓地。ここに大きな変化はありません。ただ、毎年少しずつ着実に墓石を増やしています。このペースだとまだしばらくは余裕があります。
そして最奥部・自然葬地の追慕庭園。ここも大きな変化はないものの、墓石は確実に増えています。アスファルト道路沿いをざっと見渡せば、それなりに墓地として機能しているように見えます。いや、一時のことを思えばずいぶんまともにちゃんと機能しています。
ずっと言ってきていることなんで繰り返しの確認になりますけど、問題はここ以外の場所です。自然葬地の中腹以下の急斜面です。
お墓がないわけではないですけど、墓前に立つことも難しくて危険な斜面は、どう見てもこういうお墓に適したところではないでしょう。
ここは、ある意味で平峴以上に開設当初の思惑の通りにはいってない残念な墓域なのですが、どうする気なんですかねえ…?
ということを思いながらずっと継続観察しているんですけど、この墓域はなかなか手が付けられていません。ずっとチェックしている、いちばん底の通路にあるベンチも、もうひっくり返って草むらに埋もれて、何が何だか分からなくなりつつあります。
もう追慕ヌリの端っこでこのまま放置して朽ちさせる(使えるところだけ使う)というのもアリかなという気もしますけど、それなりの事業費を投じて造成して整備したこの自然葬地ですからねえ。いずれテコ入れがあるものと踏んでいるのですが、今回はまだその兆しは見えませんでした。次の機会を待つとしましょう。
というあたりで、今回の南海追慕ヌリ観察は終わりにします。